・・・・・・・っということで、母の住む実家と電話が繋がらなくなりました。
「お客様の事情で回線は停止されています」との表示が出て、プゥ~プゥ~という音しか聴こえません。
最近、母のボケ具合がひどくなったので、つい悪いほうに連想してしまいます。
たとえば、火事になったんじゃないかとか。
姉を病院に連れて行く予定があったので実家に行くと、
「ほぉ~よ、電話が通じなくなって困まっとったんよ。」
と60年以上も関東に住んでいるのに伊予弁丸出しの母。
回線ケーブルが抜けていないかとか、電源を切ってリセットしたりとか、ついにはネットからマニュアルをダウンロードしてトラブルシュートしたりとか、
結局原因が判らず、電話機が壊れちゃったのだという結論に達する前にハタと気付きました。
これって、電話局から止められちゃったんじゃないの?・・・料金不払いで。
そこで、母に尋ねましたNTTから何か葉書が来ていないかと。
すると、「そーいや、こんなん届いとったよ」と母が手にしたのは、NTTからの最後通告。
料金不払いで今月26日には不本意ながら回線を停止しますというもの。
親父が亡くなって、銀行口座が閉鎖されたと同時に母の口座から引き落とすよう切り替え手続きをしたはずなのに。
さっそく電話をかけると、口座切り替えに2ヶ月かかるから、こういう振込用紙を郵送する形にしているとのこと。
すぐにコンビニエンスストアで振り込み、めでたく電話回線は復旧したという次第です。
・・・・・・・
まあ、それはそれで騒ぎが収まったんですが、電話機をアチコチいじっていると、留守録のメッセージが一杯だったことがわかりました。
全部で40件ほどだったので、一括消去しようとしたのですがその方法がわからず、一つ一つ消していきました。
どーせプープーという音しか入っていないんだろうと思って、次々に消していきました。
その過程で突然「お~い」という声が聞こえました。
懐かしい声、
そう、親父の声でした。
寝たきりになった親父に携帯電話を渡していたのです。
それも、小学生向けの操作が簡単なもの。
それさえも覚えられなくなった親父。
でも、時々は電話がかかってくることがありました。
一度繋がると、何度も何度も繰り返し母に電話していた親父。
だいたいが「お~い電話するように」との伝言ですが、なにやら独り言をつぶやいているのも録音されています。
母にも聞こえるようボリュームを大きくすると、「あれっ!」目を丸くして驚きました。
電話機は親父の遺影の横に置いてあります。
その声は、まさに親父が天国から話しかけているように聞こえました。