仕事がスタートする前に
ラジカセ、シーツ、炊飯器、電気コンロ
を買い揃え、
ある程度の生活を整えた。
そして、
いざ、
初出勤
どんな同僚のみなさんに
会えるのかな?
どの学年を担当するのかな?
と楽しみだった。
赤バスもすでに
余裕のよっちゃん。笑
「みなさん、はじめまして!!
よろしくお願いします!」
と元気いっぱいあいさつを
した。
「よろしくおねがいしまーす。」
同僚のみなさんの声が
何となくだけど、
ドヨーン としていた。
休み明けの
初日だしね、
だるいよね。
わかる、わかる。
早速、
新学期の準備。
担当の年長クラスの
名簿をもらって、
誕生表やら、季節の壁面を作る。
日本で勤めていた幼稚園でも
数え切れないくらい壁面を
作ってきたので
普通に慣れた作業のひとつ。
発色のイマイチな紙だったけど、
たくさんの色を使って
イルカが部屋の中を
泳いでいるようなイメージにした。
イルカが遊んでいるボールに
子供達の誕生日と名前を
描いた。
絵は得意じゃないけど、
経験のおかげで、カタチになった。
そろそろ完成!
っていう時、
同学年のクラス担任の
マダム先生が来て、
「 さすがネェ。
プロは違うわネェ、、、」
褒め言葉なはずだけど
なんかトゲがあった。
そのあとも
新学期に配布する
クラスだよりを手書きで作成。
これも
日本で毎月書いてたし、
そのノウハウでイラスト入りで
幼稚園のお便りらしく書き上げた。
それを見た主婦先生が
「へぇ〜ッ、、、さすがねぇ、、」
やっぱり、チクッてした。
第6感がざわついた。
これって
もしかして、
みなさんから
総スカン?
朝のテンションの とは
真逆のテンションで、
モヤモヤしながら、


帰宅。
ご機嫌なシーツに覆われたベットに
ゴローンとして
ゆっくり考えたことを
よく覚えている。
胸の奥がギューッとなった。
で、
で、
わかった。

いきなり、
若娘(私のこと)が来て、
経験あります。
免許あります。
って、
きっとみんな
オモシロくないんだ。
みなさんは、
日本で経験なくたって、
免許なくたって、
ずっとここで働いて来てたんだもんね。
当たり前だ。
私なんて
日本での経験て言ったって、
たった3年。
尊敬してた先輩先生には、
まだまだ足元にも及ばなかったし。
そう、
そうそう、
「ここでは1年目!」
同僚の皆さんほとんどが、
タイ人の旦那さんがいる主婦の
方々だった。
ベンツでご出勤の方、
運転手さん付きのマイカーでご出勤の方、
赤バスを乗り継ぎ、ご出勤の方、
バイクタクシーでご出勤の方
ひとつにタイの方との国際結婚
といっても
色々なシチュエーションがあることも
同時に知った。
ここでは、どんな環境の人も
皆、同僚。チーム。
それからは、
クラスだよりも
製作のノウハウとかも、
培ってきたアイディアを
惜しみなく放出。
みんなで
良いモノをつくる、
という、
チームワークを意識した。
人間関係を学んだ。
次第に、
皆さんに受け入れられていくことを
実感していた。
総スカン から
居心地の良い職場に
変わってきたな、と感じていた時
ある時、
マダム先生が私に告げた。
「ゆーこちゃん、ごめんね」
つづく。
