横浜在住のインド人エンジニアのヴィニートがやってきた!!
3連休を友人たちと、しまなみ海道を往復、松山まで行ったりと楽しんだ帰りに泊まりに来てくれました。しまなみ海道が大好きでこれで5回目だとか。
インドの西部ムンバイの出身で、インドの大学を出たあと、数年働き、名古屋大学へ留学。日本のベンチャー企業へ就職。頭が良く、日本語も話せるのでいろんな事を質問しました。
【インド経済】
「中国の次はインドだ」と日本ではよく報道されていますが、ヴィニートに言わせると「とてもそんなレベルではない」とか。まずお金持ちと貧乏人の差が激しすぎることと、お金は政治家など1部の人間が独占して庶民に全然行き渡らない。道路などのインフラもひどいまま。
中間層を育てればお金持ちもより多くお金が回ってくるのに、それを理解せず目先のお金を独占しているそうです。日本で一日分の給料がインドでは一ヶ月分。政治と経済状況が悪すぎるため、彼のようなエリートはほとんどがアメリカやイギリスといった海外に職を求めるそうです。
最近、インドのIT大企業のCEOが、「インド人は週70時間働くべきだ」と叱咤激励したと呆れていました。パワハラも横行していて、安月給で奴隷のように働かされるのでうんざりしていたみたいです。
最初に就職したインドの会社は、上司が手柄を横取りしたり、日曜出勤させて1日だった700円だったりして、「ここにいてはいけない」と日本に留学を決意したそうです。
ただ、ハイデラバードというインドの最先端都市の市長は素晴らしいそうですよ。注目です。
最近、インド人がアメリカの大企業(マイクロソフトやグーグル、スタバ)のCEOになった理由を聞いたら、「英語が完璧に話せるから」と教えてくれました。
【ヒンズー教】
うちに泊まる多くの外国人と同じく彼も宗教に関心がなく、宗教が争いの元になっていると指摘しています。彼の父はヒンズー教徒ですが、強制はしなかったので、彼はヒンズー教で禁止されている牛肉も食べています。
【カースト制度】
彼の家族はそういった話題をしたことがないし、彼自身も関心がない。自分がどのカーストにいるのかも知らない。一度、フィリピン旅行の時、会社の負担でホテルで暮らしているエリートのインド人女性にカウチサーフィンのリクエストしました。何度かやり取りしたら最後に、
「あなたの名字は?」
と聞かれました。それは「あなたのカーストは?」と聞いていると同じ意味だったそうです。都会のエリートや田舎では未だに気にしている人が多いそうです。
ちなみに彼の名字ではどのカーストかは分からないそうです。
【日本のインドレストラン】
ほとんどがネパール人が経営しているので、「あれは偽物だ」「美味しくない」「日本人の口に合わせすぎている」「使っているスパイスの数が少ない」と手厳しく指摘していました。
僕はネパール人の作るカレーも大好きですが、たしかに海外とかで高級そうなインドレストランで食べたカレーはもっと繊細で、もっとスパイスを感じたなぁと思い出しました。
彼は「自分のほうが美味しく作れる」と自炊しているそうです。たまにインド人がやっているレストランで外食しています。
これは海外の日本食レストランのほとんどは中国人か韓国人が経営していて、日本人として感じる違和感と同じですよね。
もちろん、日本にいる中国人は日本の中華料理店は本物ではないって言っているので、そんなもんですよね。それぞれ食についてはプライドがありますから!!
ちなみに南部と北部では食べ物が全く違うそうで、日本人が知らない料理もたくさんあるそうです。
【クリケットやスポーツ事情】
クリケットは大人気。半端なくお金が儲かるスポーツです。トップ選手ともなると、1試合の出場料(ファイトマネー)がなんと1億円!! 夢がありすぎる。
ただインドではクリケット以外のスポーツが何の関心も持たれないし、政府はスポーツ振興にはお金を出さない。あれだけ人口がいるのに、なんでオリンピックで弱いのかやっと理由がわかりました。
政府はお金は出したくないけど、オリンピックなどでメダルを取るとにじり寄ってくるそうです。シンガポール人も同じようなことを言っていたなぁ。。。
実はインドはホッケーが強いんです。でも人気がまるでない。彼の家の近くにはホッケースタジアムがあって、ナショナルチームが国際試合するんだけど観客は数百人。かたやクリケットは数万人!! クリケット以外は誰も関心を持たないそうです。
【最強のパスポート】
インドはイギリスの植民地だったので、てっきり簡単にビザがおりると思っていました。簡単なのはオーストラリアか香港など限られていて、観光ビザであってもかなり厳しいそうです。銀行の残高証明書などたくさんの文書の提出が必要で、お金も必要。「日本人が羨ましい」と言ってました。日本人はあまり知りませんが、実は世界最強のパスポートとして知られていて、多くの国でビザ無しで入国できるんです。先人のおかげですね。
【パキスタン】
インドとパキスタンは犬猿の仲。彼はインドを出るまでパキスタン人と話したこともなく、「パキスタン人はインド人を嫌っている」と思いこんでいたそうです。しかし、名古屋大学でパキスタン人留学生に出会ったら、インド人を嫌っているわけでもなく友達になったそうです。
独裁的な政権は自分たちへの批判の目をかわすため、敵国を作り、「国民の生活は貧しいのは全てあの国が原因だ」と仕向けることがよくあります。
僕が国際交流をすすめるのはこういった嘘に気づいて、平和になってほしいと願っているからです。
【おわりに】
人懐っこい笑顔と愛嬌があるヴィニート。インドには行ったことがないので、行くことになったら彼に聞いてみたいですし、上京したら泊めてもらおうと思いました。

