ここ数年のメイクトレンドはやはりアイラインで目を強調したアイメイク中心のものですね。10年くらい前までは、メイクの主役は目ではなく、口元にあったように思います。まだ今井美樹さんが20代のころ、赤いリップをつけた(確か資生堂)CMをきっかけにブレイクしました。ちょうどその頃、私は偶然青山のコムデギャルソン前で、車から降りてくる今井美樹さんを発見し、腰まで届くふわふわの髪に長身でスレンダーの彼女を見て「妖精みたい!」と感激し、早速その足で赤いリップを買いに行った記憶があります。
それからしばらくの間、目元はナチュラルにして、口元を強調するメイクアップがトレンドだったように思います。ただ、リップが主役のメイクの場合、最大の弱点はお食事です。たとえばデートの前にお気に入りリップを3色ぐらい重ねて、すごーくいい感じに仕上がったとしても、食事中にとれてしまえば、ほぼノーメイクに違い状態になってしまいます。そして、そういった悩みを解決すべく 華々しく新製品として登場したのが 「落ちないリップ」です。(確かマックスファクターが最初に出したような気がしますが・・・)この商品は大ヒットしました。私の周りのお友達もほぼ全員この「落ちないリップ」を持っていました。ただこの「落ちないリップ」、確かに落ちにくい(全く落ちないということはないんですが)のですが、成分的な理由からか、唇がかさかさになってしまうのです。また普通のクレンジングだとなかなか落ちにくい(←しょーがないことですが)ため、ごしごしとコットンでこすっているうちに、それも災いし、どうしても唇の荒れを引き起こしてしまいました。そんなこんなで「落ちないリップ」は、気がつくといつのまにか姿を消していました。
そして時代はリップメイクからアイメイク時代へ。私の記憶では、ブラック系の音楽やファッションがトレンドとなり始めた頃(アメリカではマライヤ・キャリー、日本では安室ちゃんがブレイクした頃)、メイクの世界では、あのMAC(マック)やBOBBI BROWN(ボビー・ブラウン)が日本に上陸しました。 「えー!!こんな肌色みたいなリップでいいの?」と最初にMACのリップを見た時はとても驚きました。「顔色悪くなるかも」という不安を誰もが抱えつつ、時代はベージュリップ全盛時代へ突入したのです。
そしてナチュラルカラーを中心としたリップトレンドは今も続いていますが、数年前に現れた画期的アイテムがリップグロスです。マックやボビーが上陸したての頃は、いわゆるマットメイクというのものが中心でしたが、その後光を加えて、ツヤを出し、しっとり、うるうるのシャイニーメイクがここ数年のトレンドになりました。このリップグロスというアイテム、みなさんご存じのように本当にすぐれもの。たとえ、お食事をして口紅がとれてしまっても、グロスを重ねるだけで、ツヤ感を取り戻すことが瞬時のうちにできるのです。 かの【SATC】の中でも、キャリーがよくグロスをつけ直すシーンがあります。みんなと会話をしている際中に、さっとチューブグロスをつける仕草はなんともキュート。これが口紅だったらこうはいきません。一度ついている口紅をティッシュでとっていから、全体をパウダーで押さえて、そしてリップペンシルで慎重にラインをえがき、そして軽く口紅をぬるという、面倒な工程を経ることが必要になるからです。
さて、冒頭今井美樹さんの赤いリップのことを書きましたが、また昨年ぐらいから赤リップがトレンドになりつつあるようです。先日、ELLE ONLINE(http://www.elle.co.jp/beauty/celeb/celeb09_0120 )を見ていたら、クロエ・セヴィニーとジェシカ・アルバの朱赤のリップが紹介されていました。 また日本でもここ最近で印象に残った赤リップのメイクをした方がいます。 和装なので、少しまた趣は違いますが、あの話題の沢尻エリカさんの明治神宮での挙式でのメイクです。アンティークの着物とモダンな髪飾りに合わせた、赤のリップが抜群に映えていましたね。それから少し古くなりますが、私が個人的に好きな赤いリップは、映画『ダイヤルM』のグウィネス・パルトローのメイクです。この中でグウィネスは資産家の若い妻という設定で、ゴージャスなファッションに身を包み、彼女の持っているノーブルな雰囲気を十二分に振りまいていますが、何より印象的なのはそのブロンドのショートカットを際立たせるクラシカルな赤いリップです。『ダイヤルM』はヒッチコックの名作『ダイヤルをM廻せ!』のリメイクですが、グウィネスの瑞々しい演技が、名作にあらたなエッセンスを加えています。もしまだ見ていない方がいれば、一度是非観ていただきたいおすすめの作品です。
ただー、やっぱり今赤の口紅をさらっと素敵につけるには、なかなか勇気がいりますねー。ということで次回は私の今のお気に入りのリップメイクをご紹介したいと思います。
