「顧客獲得」って言葉が なんかもう古く感じる理由 | 藤村正宏のエクスマブログ

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競争は、たしかにビジネスを盛り上げてきたけど、いま、そこから降りることが、かえって未来を開く。

ちょっと想像してみてください。

あなたの街に、パン屋さんが3軒あるとします。
どのお店も「いい小麦を使ってます」「フランス仕込みの技術です」なんてアピールしてる。
でも、お客さんは「あのパン屋の店主が好きだから」「あそこの朝の匂いがいいから」って理由で選ぶこともある。

そう、戦ってないんです。
“選ばれる理由”が、それぞれ違うから、競争にならない。
この状態が「和合」です。


昔はね、「顧客獲得!」っていう言葉が、なんだかカッコよかった。
でも今、その言葉には、どこか違和感がある。

人を“獲得する”って、ちょっとこわくないですか?
恋愛でたとえたら、「落とすぞ!」って言ってる感じ。
そんなのじゃ、もう人の心は動かない。

いま、ぼくたちは大きな転換点にいると思う。
価値観も、働き方も、生き方も、大きく揺れ動いてる。
そんなときに「囲い込み」だの「シェア奪取」だの言ってたら、
たぶん、足元から崩れていく。


むしろ大事なのは「調和」。

自分たちの利益だけじゃなくて、
地域のこと、業界全体のこと、地球のこと。
そういう“大きな和”のなかで、自分たちがどうあるかを考えること。

そのためには、「うちはこれでいく」という“独自の価値”を見つけること。
まわりに同じような商品やサービスがあっても、
「この人から買いたい」「あの空気感が好き」って思ってもらえるような、
自分たちにしかない“色”を持つこと。


たとえば、同じワインを扱っている2つの店があるとして。

ひとつは、ワインの専門知識を武器に、ロジカルに提案してくれるお店。
もうひとつは、「このワイン、うちの祖父母の畑で採れたブドウで…」って、物語を話してくれるお店。
どっちも素敵。でも、全然ちがう。

そうやって、“独自の価値”があれば、
争わなくても、共存できるんです。


結局、「小さな勝ち」にこだわってると、「大きな目的」を見失う。

いま一度、自分たちの仕事って、誰のため? なんのため?
その“原点”を見つめて、
みんなが動きやすくなるような「和の空気」をつくっていきましょう。

それが、これからのビジネスの、あたらしい形なんじゃないかなと思うのです。