ボクは「キュレーションの時代」とよく言っています。
キュレーションという言葉は、ソーシャルメディアの世界では有名な言葉ですが、キュレーターという言葉から来ています。
キュレーターというのは美術館の学芸員。
要は、展覧会の企画をする人です。
例えば東京都現代美術館にはキュレーターが何人かいて、彼ら、彼女らは展覧会の企画をします。
どういう企画をするかというと、例えばその美術館が持っている作品がありますね。
それをどういうふうに組み合わせて、どういうテーマで見せるか、という企画をします。こういう仕事をする人をキュレーターといいます。
たとえば、印象派の画家モネの作品を「印象派の画家」なんていうくくりで展示するのはマス的な情報です。
このモネの作品をたとえば、ロシア・アヴァンギャルドのアレクサンドル・ロトチェンコとの作品。
現代美術の父と言われる、マルセル・デュシャンの作品。
同じ展覧会で見せるためにどうするか?
作風も雰囲気も全然違う作品を一度の展覧会で見せるときに、どのようなテーマで企画するか。
この組み合わせる力、編集の力が、キュレーターの力なんです。
生の情報をどういうふうに組み合わせて、どのような加工をして出していくか。
それを考えるのが役割です。
たとえば「モネからはじまった! 20世紀現代美術の潮流」という展覧会にしたら、全部が一本でつながります。
あるいは、「印象派から現代美術までアートの文脈を読み解く」というふうに、「文脈」という言葉で一本通していく方法もある。
いろいろな方法でこれらを編集していくことがキュレーションです。
ソーシャルメディアの世界で、最近よく聞くようになりました。
キュレーションというのは、インターネット上の情報を収集しまとめること。
または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有することを言う。
キュレーションを行う人はキュレーターと呼ばれる。
ボクたちは、インターネットの膨大な情報の海の中で、どの情報を選んだらいいかがわからなくなっています。
それをキュレーター独自の価値判断で集め、編集し、フィルターを通して発信・共有されることで、わかりやすくなったり、価値が増したり、新たな価値が生まれたりする。
だから、
信頼できるキュレイター
自分の感性に合っているキュレイター
面白い編集をするキュレイター
など、あなたに合ったキュレーターを見つけることが、情報の波にのみこまれないための方法です。
それは友人とか、知り合いであるかもしれません。
ネット上のカリスマかもしれない。
よく雑誌に出ている、評論家かもしれない。
映画のことだったら、○○さんと○○さん。
料理だったら、この人とこの人。
マーケティングだったら、だれだれ・・・
そんな感じで情報を知る時代になってきている。
人と人とのつながりで、情報を集める時代になってきたということ。
そしてもう一つ大切なのは、キュレーターは誰でもなれるということです。
あなたの感性でインターネット上の興味のある情報を集め、独自の編集をして発信する。
そういうことで、あなたもすぐにキュレーターになるんです。
これからはキュレーションがとっても重要な概念になる。
本当にそう思うんです。
あなたがお客さまの「キュレーター」になる。
そう考えてみてください。
