天才、最後の輝き『クレオパトラの夢』 | 藤村正宏のエクスマブログ

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■天才、最後の輝き『クレオパトラの夢』


バド・パウエル:アメイジングVol.5

「シーン・チェンジス」



コンサルタント藤村正宏のエクスマブログ「エクスペリエンス・マーケティング」-クレオパトラの夢
クレオパトラの夢がいい



高校2年の初冬。


冬の匂いがする釧路の街を
学校の帰りひとりで歩いていたら

ジャズ喫茶「ジスイズ」の扉のすきまから流れていた。


一目ぼれしたボクは、
このレコードをすぐに購入して
その冬、擦り切れるほど聴いた。


街がクリスマスのイルミネーションで華やぎ
人々がしあわせそうな表情をしている

そんな心あたたまる街の情景が
よみがえってくる。


今や釧路の街は「ゴーストタウン」のようになってしまっている・・・


このアルバムはなんといっても


『クレオパトラの夢』という、


わずかに哀愁をたたえた、美しい名曲が入っていること。

この曲はバド・パウエルのオリジナル曲。
誰もが1度や2度は聞いたことがあるメロディ。


バド・パウエルというピアニストは
「モダン・ジャズピアノの祖」といわれるように
今のピアノトリオ(ピアノ・ベース・ドラムス)の原型を確立した人といわれている。


天才といわれたピアニストだが、
天才が直面する壁、麻薬やアルコールなどの中毒に苦しみ、
精神障害を負ってしまう。


その治療のため、1950年代中期以降、
最盛期のように指は動かず、演奏は衰退していく。


このアルバムはその衰退した時期に出たものではあるが
不調期の録音といえども、呻き声を発しながらの鬼気迫る演奏は、

天才の輝きを放っている。


『クレオパトラの夢』は天が与えた才能を
急速に失いつつあるパドの最後の輝きのように思えてならない。


今年も年末が近づいている。
冬の匂いを感じるこの時期。

天才の最後の輝きを聴いてもらいたい。


HAVE FUN!



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