一本のお電話が鳴ったのは、もう数カ月も前でした。

お若くて、透き通るお声の持ち主の女性でした。


自分は弱視でよく見えないのだけれど、祖母から譲り受けた羽織でドレスを作りたい。

という内容でした。



そのような方と関わったことがないので、

見えないけど、見えてるという状況が理解出来ませんでした。


数ヵ月後、ご主人とご一緒にご来店になりました。


後で思えばですね、

ご主人がいらっしゃらなくても何でもご自分でなさる、

7号サイズの小さい&とても大らかな女性だったのです。


着物リメイク作品に眼を、うんとうんと近づけて、洋服の上から下までなめるように眼を動かして


「うわー!めっちゃ可愛い~!」


とおっしゃるお姿は、ごく普通に見えている人と変わりません。



ご主人様に美味しいお料理を作ったり、アイロンをかけたり、大きな弦楽器を(ちいさな体で)

電車で運ぶことなんか、普通の人だって大変なのにね。本当に自分のこの




この眼は、何を見てんだろうか。。(´д`lll)


と思わされました。




納品は、ご両親(ご両親も弱視です。)も上京なさって、広いひばりヶ丘店で盛大に行われました。

演奏会の時や、結婚式にご出席にお召しになられます。



本にも出ているワンピースのデザインです。


着なくなったお着物を、洋服にリメイクして出掛けよう!-220626



着なくなったお着物を、洋服にリメイクして出掛けよう!

この日、ちゃんと似合うシューズとショールをご持参でした。

本当に、御洒落さんですね。

真っ白なお肌に、淡いパステルカラーが映えていました。

可愛くて、奥様とは思えない雰囲気でした。御似合いです!



着なくなったお着物を、洋服にリメイクして出掛けよう!

サイズが小さくて人体では、パツンパツンですが・・・

可愛いでしょ~!


御試着なさって、鏡にうんと近寄られて満面の笑みで喜ばれました。


ご両親がとてもとても明るい方たちなのです。

店じゅうが常に笑いに包まれていました。


ご両親はとても明るいのですが、お父様がね、

「お母さんの若い頃の着物姿が印象的なんだ。」

と繰り返しおっしゃっていました。


「どんな形だか、何の日のデートか覚えてないけど、印象的だったんだよ。」




このご家族には、ほんとーーーーーーーに

やられました。ドキドキ





有難い出会いに感謝です。