朝、目が覚めた瞬間、
一番に携帯を手に取ってしまう。

「おはよう」
そんな一言が届いてる気がして。

もちろん、
画面は静かなまま。

分かってるのに、
期待してしまう自分が、
まだおる。

朝の支度をしながら、
この時間帯には
「今日寒いな」
「気ぃつけてな」
そんな何気ない言葉があった。

特別なことなんて、
何も言ってへんかった。

せやのに、
なくなった途端、
こんなに大きい。

心のどこかで、
「今日は鳴るかもしれん」
そんな淡い期待を、
まだ捨てきれてへん。

前には進まなあかんって、
頭では分かってる。

それでも、
携帯を見る癖だけは、
まだ治らへん。

朝はまた一日が始まる。
鳴らへん64和音と一緒に。