2月頭の話である。
夕方、手を洗っていたエリックが
「なんか今日水道が変じゃないですか?」
と言い始めた。
どういうことだ?
と思いつつ水を出してみると、
なんとなくいつもより水圧が低い気がする。
が、正直気のせいな気もする。
まぁ、水自体は出ているので問題なかろうと
さほど気にも止めなかった私。
すると今度は
たまたま車に物を取りに行ったエリックが
「駐車場が水浸しです」
と首を傾げながら戻って来た。
雨も降っていないのに、
何故か駐車場がぐっしょりらしい。
今日は怪奇現象日和だな。
と、深く考えてもみなかったのが大きな間違い。
翌朝起きると
なんと家中の水道が断水していた。
オーマイブッダ・・・
まぁ、断水と言うと些か語弊があるのだが、
何故かどの蛇口も
チョロチョロチョロ・・・
としか水が出ず、
水道と言うよりは湧き水に近い。
シャワーに至っては
もはやただの雨漏りレベルである。
不思議に思いつつマンションの外に出たところで、
ようやくこの一連の騒ぎの原因が判明した。
一階の壁の隙間から、
水が濁流のように溢れているのである。
なんか湧いた!!!
恐らく壁の中の水道管が破裂したのだろう。
外壁からは笑えるくらい水が流れ出し、
駐車場までの通路はもはや小川。
なるほど昨夜駐車場が水浸しだったのも納得である。
慌てて管理会社に連絡したところ、
「昨日何軒かからご報告頂いてます」
ということだった。
まぁ、自宅の壁に突然滝が出来たら
誰だって即通報するわな・・・。
というか、一晩気付かなかった我が家は一体。
それでもうちは上階なので
とりあえず部屋に被害はないが、
床下と壁の間に水が流れている(ように見える)一階の部屋など
なかなか修羅場なのではないだろうか‥。
そんなことを思っていたところ、
管理会社のオペレーターが言った。
「そちらの修復には壁を削っての本格的な工事を要します。
その為復旧は来週中頃の予定です。」
ちょっと待て。
この事件が起こったのは月曜日。
つまり『来週の中頃』までは、
丸々一週間以上ある。
飲み水は?風呂は?洗濯は?
昨日の食器だってまだ洗ってないぞ?
と、なかなか大パニックの私。
なんとかして下さい!
と管理会社に泣きつくも、
すみません、業者の予定が空いてなくて
と申し訳なさそうに謝られるのみ。
2月は寒さで水道管が破裂するケースが多く、
対応に追われているとのことだった。
オーマイブッダ・・・(2回目)
仕方がないので
蛇口からチョロチョロと出ている水を
地道にせっせと鍋に貯め、
かつてない程の節水生活を送った私達。
余程住民から嘆願されたのか、
結局翌日の夜更けに爆音で工事が強行され
水道は復旧したが
水のありがたみを実感する出来事だった。