久しぶりに九州のばぁばと電話をした。
(ばぁばの過去の武勇伝は・・・もはや書ききれないので検索してください・・・)
私 「あ、ばぁば、久しぶり。元気?」
ばぁば 「あぁ!あんた何でもっと頻繁にかけて来んとね!
ばぁばもじぃじも心配しとったとよ!」
まぁ、ほんの数日前に電話した際に
「今からゴミ捨て場にゴミ出しに行くからまた今度」
という切ない理由で即切りしたのはそちらなのだが、
ばぁばの脳は不都合な事実を即消去する機能搭載なので
突っ込んでは負けだろう。
ばぁば 「それで、あんた今月日本に帰って来るとやろ?
いつ広島に引っ越すと?」
私 「いや、広島に引っ越す予定、全くないけどね。
関西に住むつもりだから。」
ばぁば 「関西!?なしてまたそげなとこに住む必要があるかね!?
あんた広島で英語の先生になるとやろ!?」
ばぁばよ、それは一体どこ出典のデマだ。
ばぁば 「女が仕事っち言うたら、そりゃあ先生しかないばい。
あんたは英語が出来るきね、
今はどこの公立学校でも欲しがるとよ。」
まぁその引く手数多(笑)の人材は教員免許すら持っていないが
それはばぁばにとって些末な問題らしい。
もちろん教育委員会にとっては全く些末でないだろうが
彼らの意向すら、ばぁばの脳内では取るに足らない問題なのである。
私 「前にも言ったけど英語の先生になる気もなければ、
そもそもその資格すらないよ。
まぁ今はフリーランスで日本語教師をしてるから、
ばぁばの理想には不覚にも一歩近づいたけど。」
ばぁば 「ばってん日本語教師なんちつまらん(※しょうもない)ばい。
女が社会で働かせてもらうんやったら、
きちんと日本の為に尽くさんといけんやろ。
それが女を働かせてくれる国と男への忠義ばい。」
いやいや、いつの時代の話や。
私 「ばぁば・・・ばぁばが筑豊引きこもりライフを満喫してる間に
世間は刻一刻と変化してってるよ。
もっとテレビとか見て、世間を知った方が良いと思う。」
ばぁば 「あんたこそ、まだ子供やから、世間を知らんとよ。
あんたが思うほど、世間は甘くないと。
大人になったらね、
あぁあの時ばぁばが言ったことはこういうことかち
しみじみ実感する日が来るばい。」
私 「いや私この冬で28歳の結構よい大人ですけども・・・。」
ばぁば 「それが何ね。ばぁばなんか今年で78たい!」
そこを張り合われても困るけどな。
ばぁば 「それにね、日本は女が働きやすい国ち、よく言うやろ?
外人の国ではこうはいかんばい。」
私 「日本は女が働きやすい国・・・・?ごめんばぁば、
一体全体どこからその発想が出て来たのか
今かなり理解に苦しんでいるんだけども。」
ばぁば 「日本はね、こういうところでも外国とは差をつけとると!
女でも少しは社会の役に立てるように、
男がいろいろ機会を設けてくれとるち聞きますばい。
こういう気配りはね、外人にはまず出来んとよ。」
私 「いや、日本ほどその点で問題を抱えた先進国は
他にはちょっとないと思うけども。
共働きでも家事は女の仕事って風潮も消えないし。」
ばぁば 「それは当然のことばい。家事は昔から女の仕事ち決まっとると。
男に家事をさせるなんち、つまらん(※けしからん)やろ!」
この後ばぁばによる「女の役割とは何か講座」が10分程行われたが、
特に目新しい情報はなかったので割愛する。
ばぁば 「そういえば、あんたミウちゃんの結婚は知っとりましたかね?」
私 「ミウちゃん?親戚?はとこ?誰だっけ??」
ばぁば 「パーマ屋さんのミウちゃんばい!あんたもう忘れたとね。」
いや、そもそも「パーマ屋」って何や。
ばぁば 「あんたいい歳してパーマ屋が何かも知らんとね?」
私 「いや、私の年齢は関係ない予感がひしひしとするんだけど。」
ばぁば 「髪を切ってくれるところのことをパーマ屋ち言いますやろ。
最近の若い子は確か美容院とか呼ぶとかね?」
さも「流行語になぞ振り回されません」と言わんばかりの口ぶりだが
念の為捕捉しておくと、「美容院」というのは
遅くとも大正11年にはすでに使われている言葉である。
(参考:wikipedia)
私 「で、その美容院のミウちゃんは結局誰なの?」
ばぁば 「近所の子ばい!赤ちゃんの頃何回か遊んでもらったやろ!」
私 「ばぁば、時々私にさらっと超人的記憶力を要求する癖、
そろそろやめてもらえるかな?」
ばぁば 「それでばぁばもいろいろと考えてみたんやけどね、
あんたそろそろ結婚を考えんといけんやろ?
あんたがどう考えとるか知らんけども、
結婚ち言うのはね、どうしたって一人では出来んとよ。」
まぁ流石の私も
一人で結婚などという奇行に及ぶ予定はないがな。
私 「はいはい、その話題はお互いのためにやめとこうって
もう10回は合意したはずだよね?」
ばぁば 「ばってんばぁばもあんたのことを心配しとうとよ。
あんたが外人の魔の手に落ちて、
そのままどこかへ売り飛ばされでもしたら、
ばぁば死んでも死にきれんばい。」
私 「心配せずとも今のところ売り飛ばされそうな気配も
ばぁばが死にそうな気配もないよ。」
ばぁば 「せやけどね、もんちゃん、あんたもしっかり気をつけんといけんばい。
女が国際結婚なんち許されんからね。」
私 「・・・・なんで?」
ばぁば 「そりゃもんちゃん、女が外人と結婚なんち、違法やろ!!!」
なるほど、それは初耳である。
+++++++++++
ところどころとんでもない爆弾発言満載ですが、
今も全力で大正時代を生きる深窓のご令嬢の言うことですので
「こんな人まだ現存してんのかー」
と古代遺跡を眺める心境で読んで頂けていれば幸いです。
+++++++++++