アトピーのため、

肌に付けるものに関しては野生動物並みに警戒心丸出しの私。

シャンプーは長らくイギリスの病院で処方されたものを愛用していたのだが

実はドイツへの引っ越しの際に、

うっかりそれをどこかへ紛失してしまうという事件が勃発した。

同じものは手に入らないため、とりあえず薬局で新生児用のシャンプーを購入し使ってみたところ

これがもう、びっくりするぐらい私の肌との相性が最悪であったらしい。

頭皮はがっさがさになり、さらには首回り、おでこ、ほっぺ、両手、肩に至るまで一気にかぶれた。



新生児より繊細な肌だったとは、いっそ笑えるな。




とも言っておられず、慌てて皮膚科を探すのだが、

なんせドイツ語力レベル1の私である。

誰かに着いて来てもらわねばならないが、そうそう日中に暇な知り合いもいない。

さて、どうしたものかと悩んでいたある日、日本人の知人から

「近くに日本人スタッフのいる病院がある」


という耳より情報を入手した。

これだ!

と思い速攻で電話をかけて、無事日本人のスタッフの方とお話出来たのだが

同じような境遇の日本人が結構来院するらしく、予約が取れるのはかなり先。


しかし今この電話をかけている瞬間も全身がむずむず痒くて仕方がない私としては

出来るだけ早く診察してもらいたいのである。



と、その時ふとこの日本人スタッフの方があることに気付いた。




スタッフさん 「ところで貴女、電話番号が +44 から始まっているのだけど、これはどこの番号?」

私 「あぁ、すみません、イギリスの携帯電話からかけているもので。」

スタッフさん 「じゃあ英語はお出来になります?うちの先生、英語でも診察してますよ。
それでしたら、私のいない時間帯、例えば今日の午後でも大丈夫でしょう。」



おおぉおおおおおおおおおおぉおおお!(歓喜の雄叫び)




という訳でその日の午後に、足取りも軽く病院へ向かった私。

スコットランド在住の頃には

「英語で病状説明なんかできるかーー!!!」


と思っていたが、

ドイツ語と比べれば途端に超イージーモードのように感じる現金さである。



さて、病院に着き、早速受付を済ませようとした私なのだが、

ここで少々問題が勃発した。

と言うのも、受付のおば様方と、英語で意思の疎通が出来ない。



確かにドクターは英語OKとは言われたが、受付も英語OKとは言われてないもんな・・・・




とにかくなんとか片言の単語とジェスチャーのみで会話する私達。

しかしやはりこれには限界がある。

困り果てた受付の方々、最終的に

「OK、着いて来て!」


と言うと、私をそのまま診察室へ放り込んだ。

待合室にはそこそこの人数がいたような気がするのだが、それもまるっと無視。

恐らく

「駄目だこいつ、何言ってるのか分からない。もうドクターに丸投げしよう。」


ということだったのだろうが、

ドイツ語が喋れるが故に順番を抜かされた他の患者は、さぞかしとばっちりであったことだろう。



申し訳ない(土下座)




幸いドクターは良い人で、頂いた薬のお陰か発疹も2日でけろっと治ったのだが

やはり異国の地での病院通いはハードルが高いな、と痛感した私だった。



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ちなみにベビーシャンプーでかぶれた話を信じてくれなかったドクターからは

「引っ越しの精神的ストレスによるアトピーの悪化」


との診断を頂いたが、

私がそんな繊細なハートを持っていないことは、誰がどう見ても明白である。