世の中にはいろいろな恐怖症を持つ人間がいる。

高所恐怖症、先端恐怖症、閉所恐怖症

あたりが有名だろうか。

私は上のどれにも基本的には該当しないが

まぁこういった恐怖症を持つ方々の心理を推察することはさほど難しくない。

が、時に世の中には

他人にはおよそ理解不能な恐怖症を持つ人間が存在するのも事実。


そして実は私、他人には全く理解を示してもらえない恐怖症を実は2つも患っている。

一つ目は着信恐怖症。

電話の着信音や携帯電話の『着信中』の文字を見ると

なんとなく情緒不安定に陥るのである。

また電話に出る事自体も少々苦痛で(逆に自分からかけるのは平気)

そのため私は知らない番号からの着信には一切出ない。

出ないというより、怖くて出られないのである。

もっともこちらに関しては自分でも原因が分かっている。

時を遡ること大学時代、まぁ長くなるので詳細は伏せるが、

私の携帯に日常的に常識を逸する鬼電をしてきていた人がいた。

何が恐ろしいって、この相手

私が電話に出るまで何分でもコールし続け

コールの制限回数(?)の上限に達して自動的に着信が切れると

また再度かけ直してきては何分も何分も電話を鳴らし続けていたのである。


毎日毎日、鳴りやまない自分の携帯電話がトラウマになり

今では立派な着信恐怖症患者の完成である。

もう一つの恐怖症は自分でも全く持って不可解なのだが

鯉のぼり恐怖症


である。

あの5月の空を家族で泳いでるやつらが、私にはとにかく恐ろしくて仕方がない。


何故?と言われても全く説明のしようがないのだが

あの虚ろな目を見るだけで

まるで幽霊を見た時のような背筋の凍るような恐怖を感じるのである。

その為4月後半から5月中盤の日本ほど私にとって気の休まらない時はなく

日本在住だった頃のその時期の私は正しく引きこもりであった。

今はイギリス在住な訳だが、実はそれで100%平穏かと言えばこれがそうでもない。

何故ならふとした拍子にネット上で奴らの写真を拝んでしまうことがあるから。

故に4月後半から5月中盤の私は、SNSからも姿を消す。

フェイスブックやTwitterで奴らの写真に出くわす度に寿命が縮まるからである。




ところで現在ホリーさん宅にはひな人形が飾られている。

折角日本人の血を引いているのだからこれくらいはしてあげたい、

というホリーさん。

そのひな人形を見て

「可愛いですねー」


と言いつつ

ホリーさん一家の子供が男の子でなくて良かったと


心の底から安堵している私であった。