今年もまたおぞましき花粉の季節がひたひたと近づいて来た。
と言いつつ、実は私の天敵は稲花粉。
田んぼに囲まれた某大学の学生だった頃には
鼻水の出し過ぎによる脱水死を毎年覚悟したものだが、
水田など皆無の英国に越してきて以来、症状は劇的に改善。
ほぼ花粉症とは無縁の快適な生活を送っている。
が、実は私にはもう一つ、
野生にはあまり生息しない天敵がいる。
それはユリ。
ユリの花が同じ空間にあるだけで鼻水が止まらなくなるのである。
そんなの雄しべを取ってしまえば大丈夫でしょ
と言われるが
そもそもユリ花粉症の人間はわざわざ自分でユリを飾ったりはしない。
私がユリに遭遇するのは100%誰かの家かあるいはレストランなので
まさか人様のユリの雄しべを勝手に処理など出来ない訳である。
ちなみに日本の花屋では店頭に並ぶ前に雄しべを処理するケースが多いそうだが
残念ながら今までこの町で遭遇したユリはどれもこれも鬣のように見事な雄しべを広げていたので
ここではそういうサービスはないらしい。
さて、今日の夜に久しぶりに中華を食べに行ったのだが
席に着くなり私の対花粉レーダーが突如作動。
あれよあれよと言う間に鼻水・目の痒みが止まらなくなった。
これはまさか・・・・。
と、思い恐る恐る店内を見回すと
なんと私のちょうど斜め後ろのテーブルに満開のユリが飾られていた。
それも一抱えもあるような大きな花瓶から零れんばかりの量である。
死・・・・・?
幸いその後すぐに
ずびずびになった哀れなジャパニーズを見かねたのか
はたまた単にたまたま一時的にそこに置いていただけなのか
とにかく店員がその花を裏に持って行ってくれたため
1時間もすればほとんど症状は治まったのだが
悲しいかな花粉症には遅発性の症状もある訳で
今まさに、自宅のPC前でずびっずびになっている私なのである。