突然だが我が職場にはシーサーが2体いる。
沖縄の屋根の上に君臨する、あのシーサーである。
彼らがどんな経緯でうちのレストラン内にご鎮座なさるに至ったのかは
全くもって私の知るところではないが
グラニーとグランパの証言によるとおよそ40年前からあそこにいたらしい。
さて、今の職場への就職が決まった時に
実は元沖縄県民のホリーさんから懇願されていたことがあった。
それは
レストラン内の2体のシーサーの配置をこっそり変えること。
ホリーさん曰く、この十数年間彼らは完全に逆方向を向き続けており
それを見る度にホリーさんの元沖縄民としての何かが心中大暴れしていたらしい。
グラニー達の証言と照らし合わせると
約40年間もあらぬ方向を守護していたシーサー達。
確かに不憫だとずっと思ってはいたのだが
そうは言ってもわざわざこの話をオーナー夫妻に切り出す切欠も掴めず
実のところ私自身が8か月近くこのことをすっぱり忘れ去っていた。
さて、昨日の出来事だが、グラニーグランパ夫妻とそのご友人が
仲良くうちのレストランまでディナーにやって来た。
仕事上がりの私も誘われるまま同席していたのだが
そこでふと、ご友人の一人が私に
「そこの像って日本のものだろう?」
と訊いて来た。
どうやら最近TVだか何だかで見たので、なんとなく気になったらしい。
「そうですよー、でもあれ実は向きが左右反対らしくて
直せ直せってホリーさんにせっつかれてたのに、なかなか機会がないんですよねー」
と、久々に自分の使命のことを思い出した私。
するとそれを聞いていたグラニー、おもむろに2体のシーサーに近づくと
なんと1体を引こずって移動し始めた。
それを見ていたグラニーの友人のご婦人もノリノリで反対側のシーサーを抱えあげ
ものの数秒の間に2体の配置換えが完了。
あまりに突然の出来事に衝撃を受け、呆然とする私を余所に二人は
「あらあら、なんて良い仕事をしたんでしょう私達は!」
と言う顔でお互いに笑いあっていた。
英国淑女の行動力すげえええええええ
そもそもレストラン内の装飾物を勝手に移動しても良いのか、という疑問はさておき
グラニーとご友人の男前っぷりに大爆笑した私である。
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ところで「一体いつまでクリスマスデザインでいるつもりなんだ?」とツッコミを受けそうですが
ご安心ください
スコットランドはまだまだ超余裕で吹雪いております☆