迷惑かけて下さいよ迷惑かけて下さいよと息子が言った。1人でずっと頑張ってきたのだから…と。心の中が温かくなった。やはり春風だけが凍土を溶かすのだなと思った。私が持っていた家族のイメージは足の引っ張り合いが延々続いていくような暗い暗い底無し沼のようなものだった。でも、何も期待していないような積りでもやはり家族という優しさに包まれたような繋がりを求めていたのだろう。どんな時代であっても幸せは感じられるのだな。