溜まりに溜まっている患者さんアンケート。
やっと2024年分に突入して1年遅れだと思っていたら、もうあと数日で2024年も終わりです。
また2年遅れでのお届けとなりますが週に1回、頑張って更新していきます。
この記事は患者さんたちが楽しみにしている記事。
悩んだときに読み漁って自分を励ましていたというお声もたくさん頂いています。
自分の症状と重ね合わせたり、参考にしたりされているようです。
だって現場の生の声ですもんね。
今日ご紹介する患者さんは1歳女児。
ご両親が便秘に困り果てて連れてこられました。
もちろんアンケートを書かれたのはお母様です。
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肛門科に赤ちゃんや小さな子どもが来るの![]()
と驚かれるのですが、実は小児も診ています。
そんな小さな子どもが痔になるのか![]()
痔に年齢は関係ありません。
小さな子どもで多いのが切れ痔(裂肛)です。
便が硬くて切れてしまうのは年齢関係なく起こること。
そしてほとんどの乳幼児が小児科を受診して酸化マグネシウムやモビコールを出されます。
だけど切れ痔(裂肛)が治らない。
排便の時に顔を真っ赤にして、痛いのか泣き叫びながら排便をする。
そのうち排便を嫌がるようになり、さらに便秘がひどくなる。
そんな悪循環に陥ってにっちもさっちもいかなくなって私の外来に連れてこられる親御さんが多いです。
便秘は出口で起きているのにお腹に効くモノを飲んでも切れ痔(裂肛)は治りません。
この患者さん(1歳児)は生後3ヶ月くらいから母乳とミルク混合。
毎日便が出ないことが多かったので綿棒浣腸をほぼ毎日していましたが、小児科の医師に肛門を傷付ける可能性があるからやめた方が良いと言われやめていました。
医師からは4日以上便が出なければ便秘、4日以内に出れば便秘ではないと言われたそうです。
現在は卒乳し、大人と同じ食事をしています。
生後8ヶ月頃より、排便時に泣くようになりました。
小児科医に相談すると酸化マグネシウムを朝夕0.5gずつ飲むよう処方されました。
何とか飲ませると便がやわらかくなりすぎるので、夕方だけにしたところ、今度は便が硬くなるので、様子をみながら飲ませたりやめたりしていましたが改善しません。
おむつに血が付くようになり、切れ痔(裂肛)ということでステロイドの軟膏が処方され、傷口を洗ってから縫ってと言われましたが肛門の中まで洗えません![]()
ステロイドが怖くて数日で中止。
切れ痔(裂肛)が治らず泣くのでグリセリン浣腸が処方され、2日便が出ないときに使用。
浣腸したら便が出る![]()
私の本を読んで出口の便秘だと思い、受診されました。
診察すると肛門周囲の皮膚がただれて真っ赤です。
そして外から見えるくらいの大きな切れ痔(裂肛)と見張りイボが・・・![]()
これは痛かったよね![]()
診察するとコロコロカチカチの便がパンパンに詰まっています。
もう糞詰まり状態です![]()
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今日は排便があったのに・・・です。
典型的な出残り便秘ですね![]()
この便を出さずに切れ痔(裂肛)は決して治りません。
傷が便まみれなんですから・・・![]()
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坐剤を入れて排便。
オムツをしている乳幼児はオムツの中で排便してもらってOK![]()
トイレトレーニング中は行きたくなったら行って座らせる。
大人なら坐剤を入れてから15分くらいは我慢してねと言えるけど乳幼児は無理![]()
だから行きたくなったら出せばいいです![]()
モリモリと大量の便が出ました![]()
スッキリです![]()
乳幼児の場合は坐剤は1個ではなく1/2個にしたり1/4個にして使ってもらっています。
ハサミや包丁で半分に切って、残りはサランラップにでもくるんで冷蔵庫に入れておけば大丈夫![]()
翌日使って下さい。
酸化マグネシウムはやわらかい便を作る薬であって、決して便を出す薬ではありません。
出始めの硬い便は昨日の出残り便。
決して硬い便が作られているわけではないの不要なら中止して構いません。
まずは出口の便を出すことから。
治療の第一歩は正しい排泄からなんです。
毎日坐剤を入れて、そのあとにSザルベを塗る。
治療はそれだけ。
注入軟膏も飲み薬も出しません。
そして約2週間後・・・
切れ痔(裂肛)はカンペキに治っていました。
酸化マグネシウムも飲んでいません。
それでも便は硬くないので結局、必要のない下剤を飲んでいただけだったということ。
ということで2回目の通院で完治終了となりました。
切れ痔(裂肛)は治りましたが出口便秘は治っていません。
だから坐剤は続ける必要があります。
あとは生活の中で排便管理をするだけ。
通院は不要です。
なにかあったら受診すればいい。
だけどちゃんと便を出していたら何も起こらないから、結局、患者さん達は年に1回のオシリ検診に来られています。
少々トラブルがあっても自分で対処できる![]()
本当に医者いらずなんです![]()
そういう状態にまでもっていってあげること、それが本当の治療だと思っています。
私がいなくてもちゃんと患者さんが排便管理できておしりのケアもできる。
歯科医院のように毎月歯石取りに通うこともありません。
肛門科は痔が治ったら通院が終わるんです。
だから治らずにダラダラ通院をしている人に言いたい。
早く治して通院を終わらせようよ。
肛門の便を出さずして治療なし。
痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
ちゃんと便を出し切って肛門を空っぽにして下さいね。
それは大人も赤ちゃんも同じこと![]()
小さいときに切れ痔(裂肛)で苦しむと排便が苦痛になり、便意を我慢する子どもになってしまいます。
それが常態化すると糞詰まりになったり、糞詰まりを放置すると下痢便が詰まった便のすき間を通り抜けて便が漏れたりすることもあります。
オーバーフロー症候群と言うのですが、乳幼児で起こりやすいです。
排便に対して誤った認識をつけてしまうことになるので、この時期の排便管理はとても重要です。
大げさですが一生作用すると言っても過言ではありません。
だから乳幼児の切れ痔(裂肛)は放置せず是非とも受診して下さい。
正しい排泄をこの時期に身につければ一生痔にならずにすみます。
お気軽にご相談下さいね![]()
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