かゆみの原因は便 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

私は元皮膚科医という異色の経歴を持つ肛門科医です。

 

皮膚科の知識と経験を肛門科の診療や手術にも取り入れています。

 

だからというわけではないのでしょうが、肛門の皮膚病で悩む患者さんも多く来られています。

 

中でも多いのが悩ましい肛門のかゆみ「肛門そう痒症」です。

 

肛門科を受診するのが恥ずかしいからと、最初は産婦人科やレディースクリニック、皮膚科を受診する人も多いでしょう。

 

ステロイドやかゆみ止め、カビのクリームなど、様々な外用剤を出され、ずーっと通院しているのに、スッキリ治らない。

 

ステロイドを塗っている間はかゆみがおさまっているけれど、塗るのをやめたらまたかゆくなる・・・の繰り返し。

 

そのうちステロイドを毎日塗るようになったり、塗っているのにかゆい、掻きむしってしまう、寝ている間に無意識に掻いている、かゆみで目が覚める、かゆくて眠れない、睡眠の質が落ちた・・・なんてことになると生活の質も落ちてきます。

 

たかがかゆみと侮っていると寝ても覚めてもかゆくなり、生活に支障を来すように。

 

あちこちのクリニックを回ってから私の外来に来られる患者さんも多いです。

 

かゆみ歴は3年以上。

 

長い人だと20年。

 

たった数日でかゆみがなくなるので

 

こんなにスグに治るなら、もっと早く来れば良かった。今までの10数年を無駄にした。時間がもったいなかった・・・

 

と言われます。

 

肛門のかゆみを訴えて受診される人を診察すると、肛門や直腸に便が溜まっています。

 

さっき出して来たのに・・・です。

 

3回出てても・・・です。

 

毎日排便があっても、スッキリ出ずに中に残っていれば便秘です。

 

また便が直腸に下りてきて溜まっているのに便意がないのも便秘です。

 

私たちはこれらを「出口の便秘」と分類し、出残り便秘・鈍感便秘と呼んでいます。

 

詳しい解説はコチラ下矢印

 

出残り便秘・鈍感便秘 〜その残便感は便秘かもしれない〜

 
肛門に便が残ったり溜まったりしていると、便の刺激で肛門がムズムズしたり、モゾモゾしたりしてかゆくなります。
 
そこでトイレットペーパーで何度も拭いたり、ウォシュレットで洗ったり、お風呂でキレイにしようと洗浄したりすると皮脂膜が剥がれて、かゆみを感じる神経が下から伸びてきて表面で増殖します。
 
つまり皮脂膜を剥がすようなことをすると、かゆみを感じやすい皮膚になってしまうのです。
 
そうなると便に関係なくかゆみが引き起こされてしまいます。
 
最初は「便の刺激でかゆい」だったものが、「皮膚そのものがかゆい」に変わってしまう。
 
ステロイドを塗れば皮膚の炎症はおさまるけれど、便が直腸・肛門にある限り、ずっと刺激になり続けるからまたかゆくなる。
 
かゆみの原因は便なので、便をちゃんと出さないとかゆみは繰り返す。
 
そして長年のかゆみで苦しんで来た患者さんほど、排泄力が落ちていて、坐薬だけでは溜まっている便を出し切れず、何度も何度も浣腸して、やっと直腸が空っぽになったということも多いです。
 
本来なら排便した後は直腸や肛門は空っぽになります。
 
そこに便はないんです。
 
私が診察しても便は無いのが普通。
 
便も触れないし、直腸診をした指にも便は付きません。
 
だけど、痔や肛門のかゆみなどオシリのトラブルを抱えている人は必ず便があります。
 
そんな便通だからかゆいのだ
 
ということを患者さんが腑に落ちるまで何度でも説明する。
 
それを認めて受け入れてもらえなければ治療は成り立たない。
 
なぜなら肛門科の治療は、患者さんが生活の中で正しい排便を実践しなければ成り立たないから。
 
だから患者さんへの説明に診療のエネルギーの多くをかける。
 
理解して腑に落ちないと日々の生活の中で坐剤を入れたり軟膏を塗ったりしてくれませんからね滝汗
 
頑固なかゆみ
数年以上患ってきたかゆみ
 
そんな肛門そう痒症の患者さんは排泄力が落ちていることが多く、便出しにすごく時間がかかりますあせる
 
だから初診の患者さんには2〜3時間かかると思って来て下さいとお伝えしています。
 
そして治療が終わったあとも大切。
 
かゆみの原因は便なので、坐薬をサボるとまたかゆみがぶり返します。
 
かゆみは治ったけど便秘は治ってないから、坐薬は便秘が治るまで続けて下さいね〜。
 
そこをおろそかにするとまたかゆくなりますよグラサン
 
ちゃんとオシリに結果が表れるので頑張って下さいねチュー
 
肛門そう痒症に関する解説はコチラ下矢印
 
診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと
眩しいのか目を細めていますしっぽフリフリ
 

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化粧品と発酵素するりの記事は

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便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術

 

2020年12月25日に本を出しました!

 

是非、本屋さんで買ってくださいドキドキ