手術を覚悟して診察室に入ったのに治っていたという衝撃 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

今日の患者さんは40代女性。

 

地元の専門病院にかかっていたけれど投薬だけの通院がずっと続くため、セカンドオピニオンで遠方から受診されました。

 

今までの経過

切れ痔(裂肛)で半年ほど地元の肛門専門病院へ通院していましたが、毎回同じ薬の処方に不安になったそうです。

 

「切れ痔だからスグ治るわ!」と痛いながらも自分を励ましながら通院されていました。

 

酸化マグネシウム系の軟便剤とボラザGを処方され半年以上ずっと使用しています。

 

現在の排便と生活習慣

便は毎日出ているどころか、1日に2〜4回出ます。

 

なのに出始めが硬くて肛門が切れて痛いえーん

 

そのあとから出てくる便は軟便・下痢便で何回も便が出ます。

 

ウォシュレットは使っていませんがトイレットペーパーに便が付くので5回くらい拭きます。

 

入浴時には泡を付けて肛門を洗い、シャワーを直接肛門に20秒くらい当てて洗っています。

 

飲酒は週に4回。

 

心療内科で安定剤を処方されていて、その薬の副作用で便秘になっているのだろうということで緩下剤を肛門科から処方されています。

 

痛みは一時的に落ち着くものの下痢を繰り返しています。

 

診察の結果

拭きすぎ・洗い過ぎで肛門周囲の皮膚が赤くなって荒れていました。

 

小さな見張りイボが2カ所あります。

 

診察すると切れ痔だけでなく割と大きないぼ痔(痔核・脱肛)もあります汗

 

切れ痔の傷は古くなって慢性化していました。

 

肛門に指を入れて診察(指診)すると軟便が大量にありますうんち

 

今日は既に3回も便が出たのに・・・ですアセアセ

 

便を出す坐剤を入れてトイレで残便を出してきてもらって、もう一度診察。

 

なのに・・・まだ便がありますうんち

 

しかも結構な量が・・・ゲッソリ

 

これは坐剤では出せない、無理!と判断し、浣腸をしました。

 

(浣腸は迷走神経反射により吐き気・頭痛・めまい・血圧低下・冷や汗・ひどい場合は意識消失して倒れることがあるため、自分で行わず必ず医療機関で行って下さい)

 

トイレに駆け込んでもらい再度排泄うんち

 

そしてもう一度診察です。

 

次はちゃんと出せていました。

 

やっと肛門が空っぽになりました!

 

 

便が残っていること、

 

残った便に口から飲む下剤は効かないこと、

 

必要の無い下剤を飲んでいるから下痢や頻便になっていること、

 

残った便が傷を汚染するから見張りイボや肛門ポリープが出来たこと、

 

この便通を治さなければ切れ痔が治らない、治ってもまた繰り返し切れ痔になること

 

 

を説明し治療を提案しました。

 

イボ痔に関しては割と大きくて脱出しかかっていたので、手術が必要かもしれないと説明しました。

 

治療はシンプルです。

  1. 出残り便秘の治療のため便を出す坐剤もしくは浣腸を毎日使用
     
  2. 内服している下剤を中止
     
  3. 入浴時に肛門を洗浄するのを禁止
     
  4. 出来れば禁酒
     
  5. Sザルベを肛門周囲と中に塗る
     
  6. 痛みがひどければ手持ちの注入軟膏を朝晩入れる
     

遠方だったため次回の診察を3週間後にしました。
 

治療経過

キズが深いことは何となく感じておられたので説明を聞きながら「あ・・・やっぱり・・・」と思っていたけれど奥にイボ痔が2つもあることにはビックリされました。

 

「手術しなきゃダメかも・・・」と言われたときはショックだったそうですガーン

 

説明と指導で「ちゃんと出来るかしら・・・」と不安なまま帰路へ。

翌日から奮闘。

数日すると慣れてきましたが「ちゃんと出来てるのかしら・・・」不安は少し残っていたそうです。

 

それでも痛みはすぐに無くなっていたので頑張れたと。

 

痛みは全く無い状態でしたがドキドキで次の受診です。

 

手術を宣告されると思って、患者さんが書いた手術体験レポートを待合室で読んで、手術を覚悟して「落ち着いて手術の話を聞かなくちゃ」と思って診察室に入って来られました。

 

 

3週間後の受診

すっかり坐剤と浣腸を上手に使えるようになっていました!

 

あんなに何回も便が出ていたのに便の回数も減って、朝だけで排泄がすむようになっています。

 

便秘だからと飲んでいた下剤も飲んでいません。

 

飲まなくてもちゃんと排便があります。

 

元々、必要なかったんですね。

 

お尻の症状も全て消失!

 

痛みも出血も何もないし、イボ痔も出てこないようですニコニコ

 

手術覚悟で診察室に入って来られたようですが、切れ痔はキレイに治っていましたし、なんと、イボ痔が小さくなっていました!

 

脱出症状も無いので手術の必要はありません。

 

でも残念ながら一度出来てしまったイボ痔という物体は無くなりません。

 

切れ痔は治りましたが出残り便秘は治っていません。

 

だから切れ痔を繰り返さないために、そして今あるいぼ痔(痔核)を大きくしないために、便秘の治療は続けていかなければなりません。

 

それは患者さんが生活の中で続けていくこと。

 

通院は必要ありません。

 

今日で通院終了です。

 

年に1回のお尻健診で来て頂くことにして「来年元気でお会いしましょう💕」と言ってお別れしましたニコニコ

 

「排泄が本当に大切なことだと深く感じました」 と言われていましたが、痔は排泄の結果なので、ここをちゃんと正さなければ痔は治らないですし、手術して治してもまた何度でも痔になります。

 

だから

 

痔の根本治療は痔の原因となった排泄を直すこと。

 

排泄を直さずに薬だけ使っていても痔は治りません。

 

なぜ痔になったのか?

 

よく考えてみて下さいね✨

 

 

この患者さんが実際に書いて下さったアンケートはコチラ下矢印

 

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「切れ痔だからスグ治るわ!!」痛いながらも自分を励ましながら受診しました。

 

キズが深いことは、なんとなく感じていましたので、みのり先生のお話をききながら、「あ・・・やっぱり・・・」と思いましたが、奥にイボ痔が2つもあることにはビックリしました。

 

だってだって!!

 

私は名古屋で痔といえばココ!!ってところへ半年も通っていたのに・・・。

 

初めて知ったんですもの・・・。

 

そして1カ所については「手術しなきゃだめかも・・・」先生がおっしゃった時はショックでした。

 

 

写真を見せていただき、排泄の説明、指導をして頂きました。

 

「ちゃんとできるかしら・・・」不安なまま帰路へ。

 

 

翌日から奮闘しました。

 

数日すると慣れてきましたが「ちゃんとできてるのかしら・・・」不安は少し残っていました。

 

それでも痛みはすぐになくなっていたので、頑張れました。

 

 

3週間後に2度目の受診をしました。

 

痛みはまったくない状態でしたが、やっぱりドキドキしてました。

 

しかし、みのり先生の言葉にビックリしました!!

 

なんと、キズがきれいになっており、奧のイボ痔も小さくなっているとの事。

 

感動しました。

 

さっきまで待合で手術体験レポートみたいの読んで「落ち着いてお話きかなくちゃ」と思っていたのに。

 

本当に嬉しかったです。

 

 

排泄が本当に大切なことだと深く感じました。

 

ここからは繰り返す事のないように毎日ケアして生活していきたいと、改めて思いました。

 

距離もありますし、経済的にも余裕がありませんが、勇気を出して思い切って受診して、本当に良かったです。

 

緊張している事、やさしく丁寧に対応して下さったみのり先生とスタッフの皆様、本当にありがとうございます。

 

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文中に出てくるSザルベについてはコチラ下矢印

 

 

 

文中に出てくる出口の便秘についてはコチラ下矢印

 

出残り便秘・鈍感便秘 〜その残便感は便秘かもしれない〜

 

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾

左端がラブです🐶

犬も色々、

治療も考え方も色々です😊

 

 

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