今日ご紹介する患者さんは東北地方から来られた20代女性。
10代から過敏性腸症候群ガス型でガス漏れとそれによる臭いで悩み、身体的にも精神的にも追いつめられていた時にブログを読み、受診されました。
精神的にも追いつめられた状態で受診される方は遠方の方ほど多いです。
遠方からわざわざ受診しようと思うからには相当の動機が必要なはずですから。
今までの経過
8年前から「過敏性腸症候群ガス型」で受験勉強中に突然おなかがパンパンにはっていた。
トイレに行ってもオナラは出ず、いつも授業中に我慢しきれずオナラが漏れてしまい困っていた。
それからオナラが我慢出来ない日々が続き、体臭もひどくなっていった。
周囲の「クサイ」の声に精神的にも追いつめられ、最近は強いプレッシャーがかかると突然、体がほてるようになり、そうなると臭いもきつくなるようになってしまう。
現在の便通と習慣
子供の頃からずっと便秘で3日に1回くらいの排便で、ひどいときには2週間便が出ないこともあります。
でも最近は毎日排便があります。
便の量は少ない。
便の出始めが硬くコロコロ便が多い。
残便感もあり。
トイレットペーパーに便が付くので、付かなくなるまでゴシゴシとこすって3〜5回拭いています。
下剤の服用はありませんが乳酸菌のサプリメントを飲んでいます。
ウォシュレットは生理中のみビデで外陰部を洗浄。
肛門の洗浄はしていません。 入浴時には石鹸などの泡を付けて肛門を洗っています。
診察の結果
ウォシュレットを使っていないので肛門周囲の皮膚は比較的キレイでした。
切れ痔を繰り返してきたのか見張りイボがあります。
指を入れて肛門の中を診察すると便がたんまり溜まっています![]()
今日は既に排便をしてきたのに・・・です![]()
スッキリ出てないですね。
残便感があるのも当然。
ちゃんと残便感があって良かったです。
坐剤を入れて残便を出してきてもらいました。
ちゃんとスッキリ出しきれています。
坐剤は残念ながら腸には効きません。
でも今起こっている症状が出口の便秘のせいで引き起こされているとしたら、もしかして出残り便秘の治療をすれば腸の症状が改善するかもしれません。
「今まで腸のケアや運動については熱心に取り組んできましたが肛門については放置状態でした。」
と言われていましたが、お腹の調子が悪いとお腹が悪いと考えるのが普通ですし、そういう人が多いと思います。
でも出口の便が腸の渋滞を引き起こして、便秘になったり、ガスが溜まっている人が本当に多いです。
臭いに関しては出残り便秘の治療で治るかどうか正直分からないけれど、治療の第一歩は正しい排泄から・・・ということで、ご本人に説明し納得されたので、治療してみることにしました。
治療経過
坐剤を使うようになってから自力で自然に便が出ることが減ってしまいました。
でも仕事が休みの日は自然に出ます。
坐剤を入れると必ず便が出ます。
今まで毎日あった「ニセモノの排便」が無くなってしまったので、本物の排便が定期的になるよう治療しようと思われたそうです。
坐剤を入れて出口の便を出し切るだけで、おならや体臭がこんなに違うものなんだ!
と目から鱗が落ちるくらい驚いかれました。
周りの人が近くにいて鼻をすすられたり咳き込まれる回数が圧倒的に少なくなったと。
人と話す時にいつも距離を置いたり、なるべく人付き合いを避けておられたのですが、自分に少しだけ自信を持つことができたと。
いつもおしりに汗をかいていましたが、治療をはじめて3週間で全くかかなくなり、この頃から家に居るときは、おしりも熱くならなくなったそう。
「うんちを朝に出し切ることで、こんなに生活が変わるなんて思っていませんでした。」
と感動されました。
3週間後の診察
明るい顔ではつらつとして診察室に入って来られました。
臭いに関しては正直「自己臭恐怖症」という疾患もあり、出口の便を出し切るだけで改善するのか分からない状況だったのですが、ここまで改善するとは私自身、思ってもなかったです。
だからすごく嬉しかったですね![]()
出口に便があると誰だってオナラが出やすいし、そのオナラは間違いなく臭いはず・・・。
当然、便臭がするので、本人も気になるし、周りの人にも臭っていたのかもしれません。
そのせいで精神的に追いつめられて病んでしまう人もいるでしょう。
便のせいで本当にくさいのか、精神的に臭っている感覚があるのか、それは正直分かりません。
でも本当に出口に便があるのなら、それを出し切ることでオナラは減りますし、臭いもなくなってきます。
くさくないオナラなら出ても臭わないはず・・・![]()
においの治療は難しいです。
この患者さんのように出口の便を出すだけで症状が無くなってしまうケースばかりではありません。
私が臭ってなくても患者さん自身が臭っていると主張される場合もあります。
「臭っていない。くさくない。」と患者さんの感覚を否定することはしませんが「あなたが臭っていても、私はクサイと感じていない。何も臭っていない。」ということは患者さんに伝えて認めてもらうようにしています。
だって本当にくさくないんだもん・・・。
客観的に本当に臭っているのか、心が臭っているのか、そこの見極めが大切。
心が臭っている人は心療内科や精神科の先生を紹介しています。
ここからは私の専門外の領域。
専門家に任せるのが患者さんにとってもベストだと思うから。
この患者さんは2回目の通院で完治終了となりました。
ただ出残り便秘の治療は自己管理でずっと続けてもらいます。
そしてもし可能なら年に1回お尻健診で受診してもらうことにしました。
1年に1回の通院なので随分遠方の人でも受診されます。
東北地方からわざわざ来て下さって嬉しかったですね![]()
そしてお尻の治療で人生が明るくなったことが最高に嬉しいです。
当院の理念はお尻の治療を通して患者さんを幸せにすること。
大げさですが本気でそう思って治療をしています。
滞っているのは便だけではない
便が停滞すると東洋医学的には気の流れも悪くなり「気うつ」という状態を引き起こします。
だから便秘の人って「気うつ」が多い。
逆に便秘を治すと「気が晴れる」という結果になる。
だから便と「気」はつながっていて、便秘を治したら心まで明るくなったという患者さんをたくさん見ています。
便は不要になった老廃物。
そんなものを体に(おしりに)溜めこんでいて、いいことは何一つありません。
だから排泄は本当に大切。
お腹だけじゃなく出口の便にも気付いて下さいね![]()
腸活は、お尻に効きません。
この患者さんのように腸のケアや運動など「腸活」を頑張ってもイマイチすっきりしないという人は、もしかして出口に原因があるかもしれません。
お腹と同じように出口(おしり)も意識してみて下さい✨
この患者さんが実際に書いて下さったアンケートはコチラ![]()
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8年前から「過敏性大腸症候群ガス型」に悩まされ、身体的にも精神的にも追いつめられていた時に、先生のブログを拝見し、受診しました。
遠方な為、大阪に来るまでに悩みましたが、先生の親身で快活な診察に「もっと早く出会いたかった・・・」と思うばかりでした。
今まで、腸のケアや運動には熱心に取り組んできましたが、「肛門」については放置状態でした。
自分の肛門の状態を知り、正しい状態にすることで、おならや体臭がこうんなに違うものなんだ
と目からウロコが出るくらい驚きました。
薬の使い方も丁寧に教えて頂き、分かりやすかったです。
近くにいて鼻をすすられたり、咳き込まれる回数が圧倒的に少なくなりました![]()
人と話すときに、いつも距離をおいたり、なるべく人付き合いを避けていましたが、自分に少しだけ自信を持つことが出来ました。
いつもおしりに汗をかいていましたが、治療をはじめて3週間で全くかかなくなり、この頃から家に居るときは、おしりも熱くならなくなりました。
うんちを朝に出し切ることで、こんなに生活が変わるなんて思っていませんでした。
先生方には感謝しかありません。
本当にありがとうございます。
ただ、今まで毎日あった「ニセモノの排便」がなくなってしまったので(それは良いコトなのですが・・・)本物の排便が定期的になるよう、治療と一緒にいろいろおこなっていきたいと思います。
便秘が治るまで、今後も引き続き治療をしていきたいと思います![]()
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診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
左側がラブです🐶
「バーン!」と言って撃つジェスチャーで
「撃たれた〜」と倒れます。
2ワン揃って出来ました![]()
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ![]()

