こんにちは。
~ 夢との日常を綴る ~ Tomokoです。
~ 夢との日常を綴る ~ Tomokoです。
カラバッジョ展に行ってきました。
母の介護の合間を縫って駆け足で…
久しぶりの外出です。
混んでいるかと思いきやそうでもなく…
確かな筆…
光と闇のコントラストが素晴らしく
赤を効果的に使っている…
白の使い方も実に上手い。
波乱万丈な人生…
荒くれ者のどこにこのような天賦の才が…
絵筆を取った時
彼の全ては天と通じ
大いなる者と一つになっていたのでしょう
「バッカス」
実物と見まごうようなブドウ…
薄く張りわたるグラス…
たゆたうワイン…
人物描写だけでなく
写実の極みとも言える
果物や花の姿は
やがてそれだけが独立して
静物画誕生の先駆けとなる…
単に物だけを描いているわけではない
視覚や味覚、触覚などの
五感を表したり
哲学や思想など
物に意味を込めて描くようになる…
見る側も込められた意味を知っている…
今回の展覧会には来ていないけれど
「果物籠」という作品がある
金一色に塗り込められた背景
籠には果物と植物が盛られている
植物は枯れた葉もあり
全体で生と死、移ろいゆく様を
描いていると言われている。
ひと頃の私はこうした絵解きに
夢中になった…
尾形光琳の紅白梅図屏風のように
金を背景にした「果物籠」…
一見日本人に馴染みの深い
栄華衰勢、移ろいゆく四季や人生
の姿を見るのだけれど
自然と一体化した日本人のものとは
また違っている…
駆け抜けるように
カラバッジョに別れを告げ
常設展のモネの部屋で深呼吸…
印象派の人々も
光や色彩の科学に
裏打ちされているのは
承知しているけれど…
暫し座って光と色を呼吸した…
カラバッジョの参考書のような
立派で高価な図録にびっくり…
帰ろうとしたところ
「描かれた夢解釈
ー醒めて見るゆめ/眠って見るうつつ」
なる版画素描展示が
別室である事を知り
駆け足で見た
デューラー、ルドン、モロー…
意味の込められたものたちが
小さな画面にこれでもかというほど
凝縮している…
日本に憧れ日本へ行く事を夢に見て
自然と一体化した日本人の在り方こそ
真の宗教です…といった
ゴッホの言葉を思い出しつつ
会場を後にした…
自然と一体であること…
今の私は…
自然とともにあることをこそ
体も心も欲している…
上野の森に心地よい風が吹き渡り…
輝く緑にしばし安らぎ
駆け足で家路に着きました。
今日もお訪ねくださり
どうもありがとうございました。