毎年楽しみにしている夏のイベントはナツイチです。

地元の本屋は本への愛情がほとんど感じられず、出版社が出している冊子や雑誌も全く置いておらず私としては言いたいことがたくさんあるのですが、流石にナツイチはスタートしました。

 

毎年グッズ欲しさについついこのシーズンに本を買ってしまうのですが、どの出版社も100冊の内容がほぼ固定していて段々に買うものがなくなり、当然ながら持っている作品も特別のカバーになっていると買ってしまったりする。もう少し作品を変えてもらいたい気もする。

 

今年はまず買ったのはこれ。

 

 

 

 

昭和11年、日本中が狂騒した阿部定事件。脚本家の波多野吉弥は、少年時代に事件に遭遇。以来、訳あって定の関係者を探し出し、証言を集めてきた。幼なじみ、初めての男、芸妓屋に売った女衒、更生を促した学校長、被害者の妻、そして、事件から30年が経ち、刑務所を出て小料理屋の女将となっていた阿部定自身。それぞれが語る証言は食い違いながらも交錯する。その果てに浮かぶ“真実”、猟奇殺人犯と呼ばれた女が見た、永遠とは? 傑作評伝小説!

 

私はできるだけ単行本は買わないので文庫化を待っていました。

これは阿部定について書かれた作品で自分はあまり恋愛、性愛をテーマに書かれた作品が得意ではありませんが、村山さんがこれをテーマに選んだことには少し興味があります。

 

村山由佳さんといえば『おいしいコーヒーのいれ方』のシリーズの印象が強くて、それがいつの間にか『ダブル・ファンタジー』みたいに性愛を描いた作品を書く方になっていて最初はびっくりしました。

しかし恋愛や性愛は人間とは切り離せないテーマであるし、村山さんもおそらく濃厚な描写よりもその向こう側を思いながら書いていらっしゃる気がするんですよね。

そういう意味で阿部定を書かれることは当然といえば当然のように行き着いたのではないかなとさえ思えます。

 

どんな作品なのか楽しみです。

 

 

 

今年のナツイチのしおりです。

可愛い。

 

 

 

この小冊子も楽しみにしているんですよね。

 

最近エッセイをよく読むんですが、読みやすいはずのエッセイこそ真面目に読むと時間がかかることに気づきました。

むしろ小説は波に乗ればどんどん読めます。

小説の登場人物は必ずしもその作家さんの分身でもなければ考え方や性格も違うわけだけれど、エッセイは割と生身の作家さんを感じるんですよね。日記に近いものがあるかもしれないです。

その分私はすごくリスペクトを感じながら読みます。

あなたのその考えや気持ちを教えてくれてありがとうと思いながら読みます。なので時間がかかってしまうんですよね。