3日間で水泳「カナヅチ」からの劇的変化!小学校の目標達成へ
夏が来るたび、毎年頭を悩ませていたのが、小学4年生の長男と小学2年生の次男、二人の「カナヅチ」問題だった。
我が家は共働きフルタイムで仕事をしているから時間もなく、スイミングスクールに通わせる余裕がなかなか持てない。
小学校のプール授業では、スイミングを習っている子とそうでない子の泳力差は歴然で、うちの息子たちは完全に後者だった。
長男は4年生でクロール25メートルという学年目標に届かず、悔しさを滲ませていた。
「このまま中学まで泳げないと、部活や習い事でますます時間がなくなって、余計に泳げなくなるかもしれない」
「泳げない劣等感が芽生える前になんとかしなければ……」
そんな危機感もあり、私も夫も「今しかない!」と覚悟を決めた。
ピアノと塾の習い事があり、これ以上新しい習い事を増やすのは無理。
そこで、この夏休み、公共プールに毎日通い、私が教えることにしたのだ。
決めたのは「1日1時間」。
忙しいとか大変とか、やらない理由はいくらでも見つかるけれど、ここでやるしかないと腹をくくった。
最初は水が苦手でしぶしぶ水に顔をつけていた長男。
ところが、驚くことに、たった3日目には、なんと25メートルを泳ぎ切ったんです!
私が一番、信じられなくて、思わず二度見した。
そして、5日目には、軽々と50メートルを達成!
カナヅチだった息子が、まるで別人のようにスイスイと泳ぐ姿に、本当に感動した。
小2の次男も、兄に負けたくないという気持ちが後押しして、この一週間で足は一回つくものの25メートルを泳げるようになったんだ。
私自身も実は、きちんとしたスイミングスクールに通った経験はない。
それでも何とか泳げるようになったクチだから、泳げないのは「習っていないから」ではない、ということを身をもって痛感していた。
特に、あの息継ぎの苦しさ、どうやったら水中で体の力が抜けるのか分からない感覚は、今でも鮮明に覚えている。
この短期間で、息子たちが劇的に泳げるようになったのには、いくつか「魔法のコツ」があったようだ。
同じように「うちの子、泳げないかも…」「どうやって教えたらいいの?」と悩む親御さん、参考までにどうぞ。
カナヅチ小学生がクロールを習得!「魔法のコツ」を大公開
コツ1:とにかく「水に慣れる」を最優先!恐怖心をなくす遊びが特効薬
泳ぎの基本は、何よりも水に慣れること。特にカナヅチの子は、水への恐怖心が根底にあることが多い。息子たちの場合もそうだった。
✔️水遊びを「遊び」に変える(お風呂でもできる)
最初はお風呂で顔に水をかける練習から。コップやシャワーで、遊びながら少しずつ。
プールでは、まず浅い場所で水に座る、お尻をつける、手足をバタバタさせるなど、水との触れ合いを増やす。
ポイント: 「泳ぐ練習」という意識ではなく、「水と仲良くなる遊び」に変えることが大切。水中じゃんけん、宝探し(底に沈んだおもちゃを拾う)、水中で目を大きく開ける練習なども効果的。
✔️息継ぎは「ふーっ、ぱっ!」の練習から、その「壁」を越える
顔を水につけたら「ふーっ」と息を吐き、水から顔を出したら「ぱっ」と息を吸う。
これをひたすら繰り返す。息子たちもこの息継ぎには特に苦戦したが、水中でしっかり息を吐ききることが、浮力の確保と次の呼吸につながる。
焦らず、ゆっくりとリズムを掴ませてあげよう。この息継ぎで力を抜くことができれば、全身の緊張も解け、一気に楽になるはずだ。
コツ2:浮力を感じさせ、恐怖心を取り除く「ビート板&ヘルパー」活用術
浮力は、水泳において非常に重要だ。体で浮力を感じられるようになると、水中での姿勢が安定し、恐怖心も減る。そして、この時こそ「力の抜き方」を意識させる絶好の機会なのだ。
✔️ビート板で「進む感覚」と「クロールフォーム」を徹底
息子たちは以前からビート板を使ってバタ足や息継ぎの練習はしていたが、これをさらに活用。
ビート板につかまってバタ足をする際に、顔を水につけ、息継ぎのタイミングで顔を上げる練習を並行。
特に、ビート板を持ちながらのクロールの腕の回し方や、体のひねり方など、基本となるフォームを徹底的に意識させた。
これが、後のスムーズな泳ぎにつながったようだ。水面に身を任せるように、肩や首の力を抜くこと。ここが習得の大きなポイントだった。
ビート板に頼りすぎず、手で水をかく感覚や、バタ足で推進力を得る感覚を意識させよう。
✔️ヘルパーで「体が浮く安心感」を体験
腰に装着するヘルパー(浮き具)を使うと、自然と体が浮き、水中でバランスを取りやすくなる。
ヘルパーがあることで、「水に沈まない」という安心感が得られ、手足の動きに集中できるようになる。自信をつけるのに非常に有効だ。
コツ3:諦めない心と「できた!」を褒める環境づくり
短期集中で取り組む中で、何よりも大切だったのは、本人たちの「泳ぎたい」という気持ちを尊重し、小さな「できた!」を最大限に褒めることだった。
そして、彼ら自身の明確な目標(長男は学年目標の25m達成、次男は兄への対抗心)があったからこそ、頑張り抜けたんだと思う。
✔️短時間でも「毎日」続ける
我が家の場合、1日1時間と決めていたが、毎日プールに行くことで、体が水に慣れるスピードが格段に上がった。間が空くと、また恐怖心が戻ってしまうことも。
✔️小さな成長を具体的に褒める
「顔をつけられたね!」「息長く吐けたね!」「少し進んだね!」など、具体的に褒めることで、子どものやる気を引き出す。
できなかったことよりも、「できたこと」にフォーカスし、「頑張ったね」「すごいね」とたくさん声をかけてあげる。
✔️焦らず、見守る
親が焦ってしまうと、子どもにも伝わってしまう。泳ぎは個人差が大きいもの。子どものペースを尊重し、「できる」と信じて見守ることが大切だ。
息子たちが教えてくれた、水泳の「本当の楽しさ」と「可能性」
正直、息子たちがこんなに早く泳げるようになるとは思っていなかった。
長男は運動神経がずば抜けて良いわけではなく、むしろインドア派。
それでも、今ではクロールは体力が続く限り泳げるようになり、平泳ぎも練習中だ。
小2の次男も、お兄ちゃんに続いてあっという間に25メートルを泳ぐまでになった。
水に慣れ、浮く感覚を覚え、少しずつ手足が連動していく中で、息子たちは水泳の本当の楽しさを見つけたようだ。
今では「もっと速く泳ぎたい!」「もっと長く泳ぎたい!」と、目を輝かせてプールに通っている。
カナヅチだった息子たちが、わずか数日でクロールを習得できた経験は、私にとっても大きな学びだった。
泳げないのは習っていないせいじゃない。明確な目標に向かう強い気持ちと、水中でいかに体の力を抜くか。
特に、息継ぎの壁を乗り越え、力を抜いて水面に身を任せることができた先に、本当に泳げる感覚が待っていることを、彼らは身をもって証明してくれた。
この夏、お子さんと一緒に、水泳の楽しさと無限の可能性を体験してみてはどうだろうか。




