先日、書店で何気なく手に取ったのがこちら。



 

NHKカルチャーラジオ 漢詩をよむ 日本の漢詩 ―飛鳥~平安 (NHKシリーズ)/著者不明
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「時平の桜 菅公の梅」を読んだばかりの折


 

ちょうど菅原道真に興味をひかれていた折



 

そんなタイミングで開いたページに、この詩が載っていました。






 

「博士難」        菅原道真





 

吾が家は左将に非ず


 

儒学帰耕に代う


 

皇考位は三品


 

慈父職は公卿


 

巳に知る稽古の力

 

当に施すべし子孫の栄


 

我秀才に挙げられし日


 

箕求勤めて成さんと欲す

 

我博士と為りし歳

 

堂構幸いに経営す

 

万人皆競い賀せるも

 

慈父独り相驚む

 

相驚むるは何を以ても故ぞ

 

曰く汝が孤けいなるを悲しむ

 

博士官は賤しきに非ず

 

博士禄は軽きに非ず

 

吾先に此の職を経て

 

慎みて人の情を畏れたりと


 

始めて慈かいを聞きてより

 

氷を履みて安らかに行かず

 

四年朝議有り

 

我をして諸生に授けしむ

 

南面することわずかに三日

 

耳に誹謗の声を聞く

 

今年挙牒を修せしに

 

取捨甚だ分明なり

 

才無くして先に捨てられたる者

 

讒口虚名を訴うるなり

 

教授我失うこと無し

 

選挙我平らかなる有り

 

誠なるかな慈父の令え

 

我を未だ萌さざるに誡む

 

(『菅家文草』巻二)

 


 

男の嫉妬の方が、女の嫉妬よりも性質が悪い、と昔聞いたことがありますが・・・・・


 

道真ほどの秀才でも、道のりは決して平坦ではないのだと痛感します。



 

「楽天の北窓の三友の詩を詠む」(『菅家後集』)では、


 

白氏の洛中の集十巻

 

中に北窓三友の詩有り

 

一友は弾琴一友は酒

 

酒と琴とは吾知らず

 

 

と詠んでいます。

 

お酒も音楽もやらないとは?!やはり、学問を志す者は学問でストレスを解消していたのでしょうか?

 

このあたりからも実直でまじめな、でもコミュニケーションが少々苦手な道真像が想像できます。