トロッコ・鼻 少年少女日本文学館 (6)/芥川 龍之介
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前回のブログでご紹介した、芥川龍之介の短篇集です。

子供でも読めるようにと、難しい言葉には注釈がついています。難しいものが苦手な私にもぴったりですσ(^_^;)

私の頭は子供並みか????


 

実は、ずい分以前に読み終えたので、イマイチ感想文がフレッシュさに欠けますが(;^_^A

とても面白かったので、これから何回かに分けて、感想をアップしていきます!

 

まず、こちらの本についてですが、芥川の短篇が全部で12作品収められています。

歴史小説が6篇、現代小説が6篇。そして、歴史、現代小説それぞれの中に、童話と呼ばれるジャンルのものが含まれています。

 

私の好みとしては、歴史小説、特に歴史の中の童話が好きですね~

 

ということで、初回は、「蜘蛛の糸」についてです。

 

芥川作品の中では最も有名なものの一つと言えるのでは?

小中学生の頃、誰もが一度は手にしたことのある名作です。

 

ちなみに、「蜘蛛の糸」には典拠があります。

インドの仏教説話集「カルマ」に収められている「蜘蛛の糸」です。

鈴木大拙氏による日本語訳「因果の小車」もあるそうです。

これらの原話を芥川流にちゃちゃっと料理して、今風(大正風?)の小説に仕立てたものが、

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。

 

粗筋は今更説明する必要もないでしょう。

 

今回、私も何十年ぶりに再読し、改めてその素晴らしさに感動しました!

 

まず、特筆すべき点として、「日本語の美しさ」を挙げたいと思います。

以前、「声に出して読みたい日本語」(齋藤孝 著. )というのが流行りましたが、

この作品など、まさにぴったりでは?

言葉遣い、リズム、表現、どれをとっても素晴らしく美しいのです。

 

また、作品全体の雰囲気も秀逸!とても洗練されているのです。

この本のあとがきは、故井上靖氏が書いておられますが、井上氏の仰っている

「小説そのものが完成度の高い一個の芸術作品」という意味がとってもよくわかります。

 

是非、子供たちにも読んで聞かせたい作品ですね~


 

内容の方に目をうつしますと、

 

「蜘蛛の糸」はこの本の中でも、わずか7ページに満たない短いものです。

その短いものの中に、色々な要素がギュッと詰まっていました。


 

極楽と地獄という概念

 

極楽の美しく平和な様子

 

地獄の暗く恐ろしげな様子

 

犍陀多(カンダタ)に代表される人間のエゴイズム


 

ストーリーそのものはとても分かりやすいのです。

「赤い鳥」という児童向け雑誌の創刊号に発表された作品にふさわしく、教訓的な要素も含まれています。

 

実は私、教訓的な小説はあまり好みではないのです。

とっくの昔に薹が立ってしまった者からすると、教訓小説など「何をイマサラ・・・・・・ケッ( ̄へ  ̄ 凸」

と、興ざめ感を覚えるのですが、しかし、「蜘蛛の糸」に関しては全くそれがありませんでした(ノ゚ο゚)ノ

それもひとえに、無駄のないスリム且つ洗練された文体、作品全体の芸術的雰囲気によるのでしょう。

 

やはり、長く読み継がれる作品には、それだけの力がありますね~

きっと、原話と読み比べてみるともっと面白いのだろうな~(^-^)/

 

それにしても、この小説が児童向けに書かれたなんてΣ(゚д゚;)

昔の子供は凄いんだな~

うちの娘たちは絶対に一人ではこんな話読めないぞ(#`ε´#)

だから、私が読んで聞かせました。

感想は・・・・

 

「恐いから、もうぜぇーったいに読まないでーーーーーーーー」

 

とのこと。

 

まあ、恐いという雰囲気が伝わっただけでよしとしましょう(*゚ー゚)ゞ