その3では、主人公結木の成長について思うところを。

結木は失踪したカルバナを探してついにネパールまで来ます。カルバナは元々ネパールの山奥の農村出身なので、もちろん探すには大変な苦労を強いられます。そもそも、彼は自分の妻がネパール人だったにもかかわらず、ネパールのことなんかほとんど知らなかったのですから。結婚式こそお見合い業者の仲介でネパールで挙げましたが、日本に連れてきて以降、日本の生活にカルバナを慣れさせることにばかり力点を置いて、ネパールのことなんか何の興味も示さなかったのです。ホント、自分勝手で思いやりのない男性なんですよ。

そんな彼が自分からネパールに行くなんて、それだけでもすごい成長だと思います。そして、カルバナを求めてネパールの農村にまで足を運びます。そこで何ヶ月も地元の人々に混じって生活します。電気や水道もまともにないような所です。そして、終にカルバナと感動的な再会を果たします。当初はカルバナと再会したら日本につれて帰るつもりでいた彼ですが、カルバナと会って気が変わりました。自分がここでカルバナと一緒に住む。だから一緒にいてくれ。と求愛します。これってすごい成長です。自分勝手な彼の言葉とは思えない。ネパール人と結婚するんだから、やっぱりこれくらいの覚悟がなくちゃいけないわよね~、相手を尊重しなきゃ結婚なんてうまくいかないんだから、特に国際結婚はそれが重要よ、なんて思いながら、最後はゴサインタンの山の景色を想像して、清清しい気分でラストを迎えることができました。

 

フィリピン妻やタイ人妻ってのはよく聞く話ですが、ネパールって聞いたことないですね。ネパール=ヒマラヤぐらいしか連想できないし。まさに秘境ですね。篠田さんは実際に秘境まで行って取材したんですかね???篠田さんのネパール取材の苦労話をつづったエッセイもあるみたいなので、機会あれば是非読んでみたいですね☆☆