どうしてきょうだいはおもちゃを奪い合うの? | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

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赤ちゃんは「好奇心」のかたまりです。その「好奇心」を満足させることが育児のコツ。あなたの育児が楽しくなります

兄弟げんか

こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。

 

 

今日は、どうしてきょうだいは

おもちゃを奪い合うの?

というお話です。

 

 

今年の5月にテキスト「きょうだい育児」と

「4歳児の取説」、そして7月には

「この育児」と「心と勇気」をご購入頂いた

ママにサポートメールを送ったところ

次のようなお返事が返ってきました。

 

 

 

ご無沙汰しております。
○○です。

 

気にかけて下さり

ありがとうございます。
 

 

購入から半年経ったんですね…

 

 

毎日バタバタですが、

充実した日々を過ごしています。

 


先生の本を見返しながら、

軌道修正したりしています。



年少の姉も、8ヶ月の妹が

ハイハイし始め

オモチャを取られることが

出てきています(^^;)

 


(姉として我慢しなければ…)と、

(自分のオモチャ!取らないで!…)と

心の葛藤が出てきています。

 


なるべく姉の気持ちに

寄り添うように接しています。

 


先生の本のおかげで、

妹や他の小さな子に優しく

成長してくれていると思います。

 


ですが、その反動かもしれませんが…

自分で食べない時が

増えてきた気がします。

 


甘えたい時に愛情表現をたっぷり…

ゆっくり成長してくれたらな…

と思っています。

 

・・・後略・・・

 

 

 

ありがとうございます。

 

 

年少と言うことは3歳ですね。

そして、妹さんが8ヶ月の姉妹

の育児を楽しんでおられます。

 

 

ハイハイを始めたと言うことで

お姉ちゃんの遊んでいるおもちゃを

奪ってしまう・・・。

 

 

兄弟育児あるあるですね。

 

 

どうして妹は姉のおもちゃを

奪うのでしょうか?

 

 

ここに焦点を絞って

解説させて頂きます。

 

 

このブログでも何度も取り上げている

スイスの心理学者ジャン・ピアジェ。

 

 

彼は、わずか10歳で

白雀に関する論文を発刊し、

19歳で理学博士の学位を取得、

その後フランスに渡り

独自の発達心理学を

研究し「発達心理学の父」

と呼ばれています。

 

 

彼は、人間の考え方は

段階的に発達するとして、

誕生から青年期までを

4つの段階に分類した発達段階説

を唱えました。

 

  1. 0~2歳を「感覚運動期」
  2. 2~7歳の「前操作期」
  3. 7~11歳の「具体的操作期」
  4. 11歳からは「形式的操作期」

 

 

今回ご紹介した姉妹は

3歳と0歳ですので、

妹さんが「感覚運動期」

お姉ちゃんが「前操作期」

に当たります。

 

 

「感覚運動期」というのは

この時期は、まだ言葉が話せないので、

吸う・触る・なめる・見る・叩く等、

自分に備わったあらゆる感覚を用いて

対象物を把握、研究しよう

とする時期です。

 

 

ですので、妹さんが

お姉ちゃんのおもちゃを奪う

というのは、別に意地悪をしようと

しているわけではありません。

 

 

ただ、目に入ったモノを「把握・研究」

しようとしているだけです。

 

 

例えば、赤ちゃんを真っ白な部屋で

おもちゃも何もない環境で

育てると赤ちゃんの脳は発達しません。

 

 

最悪の場合は死んでしまうという

実験をした国王がいました。

 

 

それはこちらのブログに書きました。

 

 

ですので、赤ちゃんの発達に合わせた

おもちゃを与えることは

とても大切なことなのです。

 

 

身近にいるお姉ちゃんが持っている

おもちゃはとても魅力的に映ります。

 

 

「ただのおもちゃ」ではなく

「子供が遊んでいるおもちゃ」
ですので、興味を引くのです。

 

 

妹さん用に買ってあるおもちゃが

側にあっても、お姉ちゃんのおもちゃに

手を伸ばしてしまうのです。

 

 

これはとてもいいことです。

「あればなんだ?」
「これはなんだ?」

と知的好奇心が湧き出している

ということです。

 

 

しかし、お姉ちゃんとしては

たまったモノではありません。

 

 

楽しく遊んでいるのに

突然奪われるのですからね。

 

 

お姉ちゃんは3歳ですから

「前操作期」です。

 

 

「操作」とは、ある目的のために

特定の物を一定の手順で動かすことです。

 

 

この段階の子供はまだ十分に出来ないので、

「前操作」と名付けたのですね。

 

 

「前操作期」の特徴の一つに

「自己中心性」があります。

 

 

「自己中心性」とは、

自分以外の視点に立てない

と言うことを現しています。

 

 

たとえば、先生が前に立って

「右手を挙げましょう」といって

先生が右手を挙げるのを見て

園児は左手を挙げる。

 

 

これは、自分の左右がわかっても

他人の左右がわからないからです。

 

 

このように、客観的に見ることが

出来ないと言うことです。

 

 

ご紹介したお姉ちゃんの場合は

小さな赤ちゃんが妹であることは

認識していますが、自分が

妹の姉であることは認識できないのです。

 

 

ですので、妹に奪われたときに

奪い返すという事になります。

 

 

そんなときにママが

「お姉ちゃんでしょ」

と叱っても理解出来ないのです。

 

 

「どうして奪われたモノを

取り返しちゃいけないの?」

と言う不満だけが残るのです。

 

 

こんな時には

  • 「奪われたら怒るよね」
  • 「でも、意地悪しているわけではないのよ」
  • 「まだ赤ちゃんだから触りたいだけなのよ」
  • 「ちょっとだけ貸してあげてね」

等と言って慰めて下さい。

 

 

この辺りは3歳だと割と融通が利きますが

イヤイヤ期真っ盛りの2歳児だと

「(ぜったい)イヤ!」

と頑なに拒むでしょう。

 

 

その対処法は

また別の記事で書こうと思います。

 

 

そして、妹が奪ったおもちゃに

興味が無くなれば

取り返して、お姉ちゃんに戻して下さい。

  • 「ありがとう」
  • 「妹も喜んでいるよ」
  • 「よく我慢してくれたね」

などと誉めてあげて下さい。

 

 

7歳くらいになると「脱中心化」が

始まり、自分は姉であるということが

認識できるようになります。

 

 

そうなるとおもちゃを妹に貸す

ということが出来るようになります。

 

 

そういうことを親が理解していれば

心に余裕が生まれます。

 

 

逆にそういうことを学ばなければ

上の子を叱るばかりに

なってしまうでしょう。

 

  • 「あんたはお姉ちゃんだから妹にはもっとやさしくしなさい!」
  • 「どうしてそんなに意地悪ばかりするの!」
  • 「もうあんたにはおもちゃを買いません!」

 

そうなると上の子の自己肯定感が

奪われてしまいます。

 

 

最悪の場合、テキストにも書いてありますが

一生、下の子を恨むということに

繋がってしまいます。

 

 

育児は学ぶ時代です。

学ぶことで赤ちゃんの行動が

理解出来、心に余裕が生まれます。

 

 

ご紹介したメールにも

こんなことが書いてありました。

 

 

(姉として我慢しなければ…)と、

(自分のオモチャ!取らないで!…)と

心の葛藤が出てきています。

 

 

 

お姉ちゃんの心理を

適確に捉えておられます。

 

 

そして、対処法としても・・・

 


なるべく姉の気持ちに

寄り添うように接しています。

 

 

と適確です。

 

 

これはテキストを熟読している

ということです。

 

 

このママの子供達は

仲の良い姉妹に育ちますよ。

 

 

今日も最後まで読んで頂いて

本当にありがとうございます。

 

 

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