こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、本当に親の経済力が子供の学力を左右するのでしょうか?というお話です。
2018年度の日本財団が、家庭の経済格差が子供の学力に影響していると言う調査結果を発表しました。
経済力のある親は、いくらでも塾などに通わせてどんどん学力が上がってゆくが、経済力のない親の子供は、それらのお金がないので学力がつかない、というような内容です。
確かにお金がある家庭なら塾でも家庭教師でも雇うことは出来ます。でも、塾に通ったり家庭教師を雇ったりしたからといって成績が自動的に上がるというものでもありません。
では、各都道府県別の平均年収を見てみましょう。(企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」が2019年4月15日に発表した「年収が高い都道府県ランキング」を参照)
平均年収の第一位は東京都です。最下位は秋田県です。では、学力も平均年収第一位の東京都は学力も第一位なのでしょうか?
2017年の小学生通塾率を見てみますと第一位は平均年収も第一位の東京都で57.9%の児童が塾に通っていました。そして、秋田県は最下位の47位で22.1%でした。
塾に通っている割合も第一位の東京ですから、当然学力も第一位ということになるはずです。
では、毎年行われている全国学力テストの結果を見てみましょう。果たして東京都が第一位に輝いているのでしょうか?
全国学力テスト小学生正答率の全国平均は60.1%。正答率が最も高いのは石川県で66.0%。2位は秋田県で65.6%。3位以下は福井県63.8%、富山県63.4%、東京都63.0%の順となっています。
意外にも平均年収が低い県が東京よりも高い学力を示していました。
この学力テスト結果と親の平均年収の2つのことからだけみると、親の経済力が子供の学力に影響しているということは言えなくなってくるのではないでしょうか?
平均年収が最下位だった秋田県は学力テストでは、毎年トップクラスの位置に君臨しています。
塾にも行かずに高い学力を維持している秋田県は、学校でも楽しく学習していますが、家庭内でも学ぶ習慣が身についているのです。
それは親が子どもに「勉強しろ」と強制しているのではありません。親が家庭内で本を読むことが習慣化しているのです。親の姿を見ることで子どもは自然に本を読むことが習慣化してきます。
親が読書を習慣にしているということは、家の中に沢山の本があるという環境になっているのです。
逆に高所得者であっても読書の習慣がなければ、子どもは学ぶ意欲が湧きません。高所得者でお付き合いと称して毎晩飲み歩いていて家庭を顧みないような家庭では子供の学力も上がりません。
「勉強しろ」「塾へ行け」「金は出してやる」などという親は、子供の反発を招くだけです。
次のグラフを見て下さい。日本財団が発表した経済状況別の小中学生の読書習慣の分析結果です。
紫が児童扶養手当と就学援助の受給対象世帯(低所得世帯)、黄色が非受給世帯です。
低所得世帯のほうが読書習慣は少なくなっています。しかし、よく見ると小学校1-2年生の時点では高所得世帯と何ら変わりません。逆に読書習慣が高いということが言えます。
そして、高所得世帯も低所得世帯と同様に小学校の5年生くらいになるとガクンと落ちていきます。
子供は知らないことを知ることが楽しいのです。そして、その意欲を長続きさせるのは、やはり親の生活習慣が大きく影響していることが言えるのではないでしょうか?
学歴や年収が高くない世帯でも親が本や新聞を読むことが当たり前である家庭で育った子供は学力が上がるということです。
「あれをやれ」「これをしろ」と言われると反発するのが人間の性です。でも、親が本を読んでいると、言われなくても本を読む意欲が湧いてきます。
親が帰宅するなりテレビを付けて、ビール片手に野球観戦している家庭で、子供は進んで宿題に取り組むでしょうか?明日の授業の予習をするのでしょうか?
スマホばかり見ている親を見て子供は本を読むようになるのでしょうか?スマホゲームばかりしている親を見て子供は勉強を好きになるのでしょうか?
平日も帰ってから仕事や向上心を高める本を読む親を見て育つ子供は自然に勉強が好きになります。
また、休日は家族みんなで海や山に行って遊んだり、図書館や博物館や水族館などに行って新しい発見をしたりしている家庭の子供は、ますます知らないことを知る喜びが身に付いてくるのです。
一流大学を目指す為には、塾だけではなく、有名私立進学校への入学というのも必要なのかもしれません。
そう考えると、お金がいくらあっても足りません。でも、進学校へ入ったからといって、自然に学力がつくわけではありませんよね。
僕は、こう考えています。
先ずは、子供が学習する習慣がついているかどうか。そして、なにより大事なことは勉強自体が好きなのかどうかです。
その学習する習慣や勉強が好きになる為には、赤ちゃんのときに出てくる「好奇心」をいかに満足させてあげるのかが重要だと考えます。
「好奇心」を満足させれば、次々と「好奇心」が湧き出てくるのです。それが学習する習慣へと繋がるのです。
塾や予備校などにお金をかけずに子供の向学心を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
そのヒントを7月19日(金)のwebセミナーでお話します。お家にいながら学べるチャンスです。ご参加お待ちしています。



