奇跡の人は、ヘレン・ケラーではなく… | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

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赤ちゃんは「好奇心」のかたまりです。その「好奇心」を満足させることが育児のコツ。あなたの育児が楽しくなります


こんにちは 柴田です。


今日は、奇跡の人のお話です。


あなたは、「奇跡の人」という映画を見たことはありますか?そうです。ヘレン・ケラーの半生を描いた映画です。






「奇跡の人」とは、三重苦を克服したヘレンのことだと思っている人も多くいるようです。


でも、本当の「奇跡の人」は、ヘレンを教えたアン・サリバン先生のことなのです。


「奇跡の人」の原題は「The Miracle Worker」です。


今日は、映画「奇跡の人」のあらすじを聞いて下さい。少し長くなります。




手紙の依頼でケラー家にやってきたのは、黒目がねをかけたアニー・サリバンだった。






アニーはボストン盲学校の卒業生で、幾度かの手術を受けやっと視力が快復した女性だった。


そして足の悪い弟を亡くした悲しい過去も背負っているのだった。


アニーは目が悪いが、ヘレンはその上に耳が悪い。従って話しもできない。つまり、三重苦なのだ。


アニーはヘレンへの教育にすべてを奉げようと決心していた。


アニーはヘレンにお土産として人形を持って来た。ヘレンは人形を抱きかかえて歓喜の表情だ。


ヘレンに残されているのは手による触角での吸収のみである。アニーはヘレンの手を取って指文字を教えた。


「D・・・O・・・L・・・L」 繰返し繰返し指で教える。ヘレンは覚えがいいように思える。


ミルク 「M・・・I・・・L・・・K]  


よい子 「G・・・O・・・O・・・D G・・・I・・・R・・・L」 


アニーはヘレンが教えた通りに指文字が出来た時、ヘレンの手を自分の頬に押し当て上下に頭を振る。


ヘレンはアニーの顔をなぞる。目、鼻、口、アニーが笑えばヘレンも真似をして笑う。アニーがしかめ面をすればヘレンもその顔になった。


父親のアーサーは、アニーの教育に懐疑的だった。


「あんなことをして何の足しになる」


アニーは言った。


「赤ん坊に話すのに似ています。口真似で覚えて赤ちゃん言葉になるのです。初めは意味がわかりません」


食事の時、アニーはヘレンを観察していて驚く。皆、ヘレンを自由にさせておく。


ヘレンは歩き回り、人の皿から勝手に手づかみで口に入れて食べているのだ。誰もそのままにさせるのだった。


アニーの皿にヘレンが手を伸ばした時、たまりかねてアニーはヘレンの腕を掴んで立ち上がった。


「躾の悪い山猿ですわ!」と、アニー。


アーサーは言う。「優しい気持ちで生徒を理解すべきだぞ」


アニー 「暴君に家中が支配されているのですよ、甘やかすのは哀れみのはきちがえです、同情が何になります!」


アーサー「雇われた身で無礼な!」


「6年間も同情しか知らなかった子が哀れです!」 アニーは声高く反論した。


食堂から皆を外に出し、アニーはヘレンと二人になった。食事という基本的な躾から学ばせねばならない。


自分の皿からスプーンで食べるという基本行為をヘレンに教えるのにアニーは悪戦苦闘する。






何しろヘレンは今まで動物のように手当たり次第にむさぼっていたのであるから。


持たされたスプーンは投げる。口に入れたものは吐き出す。・・・


疲れ果てて食堂から出てきたアニーは待っていたアニーの母親のケイトに言うのだった。


「・・・自分の皿から食べました、ナプキンも畳みました」


聞いたケイトは驚く。


「!!・・・ナプキンを畳んだ!?」


ヘレンはケイトにしがみ付き甘える。だが、ふと、アニーの顔に触れた途端、怯えるのだった。


アーサーはアニーの態度に我慢がならない。家庭教師の分際で尊大な口を叩き、親に意見をする。こんな家庭教師は首にしてくれる。


「娘はあんたを疫病神のように嫌ってる、態度を改めて欲しい」


と、アニーに抗議するアーサー。


だが、そこへ割って入ったのはケイトだった。


「この子は生まれて6ケ月で『ウォーター』と言ったんです、水のことです。そんな利発な子がいます?私たちを見捨てないで・・・」


アニーは言った。


「ヘレンの障害は目や耳ではありません・・・家族の愛情と憐れみなんです!ペットのような扱いです・・・この家で教えても無駄です」


アニーは敷地内の森の中に恰好の小屋を探し出してあった。その小屋でヘレンと二人きりで生活しながら教育したい、と訴えた。


アーサーは反対だったが、ケイトの頼みもあって、やむなく2週間という限定で許可した。


『たった2週間でヘレンに何が教えられるのだろうか』


アニーは悩む。


『・・・ヘレンは知りたがっている・・・世の中のすべてを・・・その欲望を利用するしかない・・・』


教師と生徒、一対一の戦いが始まった。アニーを嫌ってしまっているヘレンを自分の方へ向かせる為、アニーは黒人の少年を利用した。


ヘレンを相手にせず、アニーは黒人の少年に指文字を教えるふりをした。


案の定、ヘレンは黒人の少年を押しのけてアニーの手を取ったのである。ヘレンは嫉妬したのだ。


繰返し繰返し指文字の練習だ。「ビーズ」「木」「鳥」「水」・・・


アニーはそれらをヘレンに触らせ、指文字で教える。小川の中に座り込み、「水」「WATER」と教える。


ヘレンは指文字の覚えはいいのだが、それが何を意味するのかが理解できていない。


そっと小屋の様子をケイトが見にきた。


「散歩に連れ出してもいいかしら」


ケイトが言った。そんなことをされたら、又、ヘレンに甘えが戻ってしまう。


「それより指文字を覚えてください、ヘレンが覚えたら会話しなくてはならないのですよ」 


アニーは強く言うのだった。


ヘレンの手のひらに卵が乗っている。「E・・・G・・・G」「これが名前よ、物を表わすの」アニーの指文字にヘレンが反応したかに思えた。


ヘレンが驚きの顔になる。卵の中から雛が出てきたのだ。


毎日毎日が指文字の繰返しだった。


『・・・自分が不適格に思えてくる・・・私にも教師が欲しい・・・どうすれば、あなたの魂に手が届くの?』


アニーは自分の無力感をかみ締めていた。


2週間がたった。迎えに来た両親にアニーはせめてもう1週間の延長を申し出たが聞き入れられなかった。


両親はヘレンの行儀の良くなったことに満足している。ふと見ると、ヘレンが犬の手を取り、指文字を教えている。


「娘も犬同様に何も解かっていない・・・神はヘレンに完璧な目をお望みではないのだ」


「私は望みます!」


あくまでもアニーは強気だった。


その日の夕食はヘレンの帰宅祝いだった。ヘレンはアニーと二人きりの生活と打って変わって我がままほうだいに戻ってしまった。


以前と同じように手づかみで食べる。水さしを倒す。家族たちの反応を試すかのようなヘレンの本能的な計算か。


それを見たアニーは容赦しなかった。今日は特別だからと、ケイトの止めるのを振り切り、ヘレンの手を取って外の井戸へ向かう。






水さしにこぼした水を入れるのだ。


アニーが井戸をこぎ、水を出した。ヘレンの手に水が・・・その時!!


ヘレンの表情に変化が出た。


「・・・W・・・A・・・T・・・E・・・R・・・」


ヘレンの指が「水」と綴っている。


そして、「ウォーター!」とヘレンの咽喉から叫びに近い声が絞り出た。


生後6ヶ月で「水」をたどたどしく発音した記憶が蘇えったのであろうか。ヘレンが両手を蛇口に当ててせがむ。


激しくヘレンの手に水が溢れた。


アニーはヘレンの手を自分の頬に当て大きく頷いた。


「そう!水よ!」


今、ヘレンは初めて指文字の意味が解かったのだ。物には全て名前があることを。


この様子を驚きと感動で見ていた両親が駆け寄った。


「・・・M・・・O・・・T・・・H・・・E・・・R・・・」 

「F・・・A・・・T・・・H・・・E・・・R・・・」


そして、


「T・・・E・・・A・・・C・・・H・・・E・・・R」


ヘレンは指文字で表わした。その顔は感動に輝いていた。


ヘレンを抱き締め、アニーは指で綴った。


「I・・L・・O・・V・・E H・・E・・L・・E・・N」(ヘレンを愛しているわ)




今日の記事で訴えたかったのは、アン・サリバン先生は、毎日育児に頑張っているあなただということです。



この記事が、育児に役に立つと思われたなら、是非、育児に悩んでいるお友達に教えてあげて下さいね。



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