こんにちは 柴田です。
こんな論文を見つけました。
長くなるので要約させて頂きます。
ドイツにあった2つの孤児院AとBについて、子供たちの体重の増加に疑問を持った学者が、1951年に発表した論文です。
学者の名前は、Oxford大学の女性栄養学者Widdowson氏。
その論文によると、孤児院Aの子供たちのほうが、孤児院Bの子供たちに比べると明らかに体重の増加が良かったのです。
子供たちの年齢や食事の量、孤児院の施設には著しい違いはありません。
つまり、同じ環境で育ったにもかかわらず、体重の増加に違いがあったということです。
そこで詳しく調べてみると、子供たちのお世話をしていた保母さんに大きな違いがあったことがわかったのです。
孤児院Aの子供たちを世話していたのは、子供好きの優しい保母でした。
一方、孤児院Bの子供たちを世話していたのは、ガミガミと厳しい保母だったのです。
つまり、子供たちのお世話をしている女性の性格の違い、すなわち、子供たちに対する「優しさ」が体重増加に関係していることが明らかになったのです。
しかし、厳しい保母のいた孤児院Bの子供たちの中にも8人、他の子供たちよりも体重増加の良い子がいました。
調べてみると、体重増加の良いその8人の子供たちは、厳しい保母のお気に入りの子供たちだったのです。
お気に入りの子供たちに対しては、厳しい保母でも、当然のことながら優しくなったのでしょうね。
ある時、孤児院Aの子供たちを世話していた優しい保母が仕事を辞めることになったのです。
そのため、孤児院Bにいた厳しい保母に、体重増加の良い8人の子供と一緒に孤児院Aに移ってもらうことになりました。
さらに、食事の量は子供たちの要求をほぼ満たすように増やしたのです。
すると、孤児院Aで順調に体重が増えていた子供たちは、食事の量が増えたにも拘わらず、増加率は変わらなかったのです。
それに対して、厳しい保母のお気に入りの8人は、食事の量が増えたことで、体重がどんどん増えていったのです。
一方、孤児院Bに残された体重増加の悪い子供たちは、子供好きの保母を探してきて、世話をさせました。食事の量は、これまでと同じです。
すると、食事の量は変わらないにも関わらず、体重増加が著しく良くなり、52週目には孤児院Aにもともといた子供たちより体重増加が良くなってしまったのです。
論文の内容は、以上です。
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