こんにちは 柴田です。
寒い日が続いています。風邪の季節は、まだまだこれからですよね。
僕は、子供が風邪をひいたときには、小児科と共に耳鼻科も受診しましょうとアドバイスをしています。
子供が耳を痛がる時、考えられる病気の中で確率が高いのが急性中耳炎です。
急性中耳炎は10歳未満、特に3歳以下の幼小児に多く発生し、そのほとんどが風邪をきっかけにしているのです。
急性中耳炎 目立つ重症化
1歳までに、7割以上の子どもが1度は発症する急性中耳炎。
主な原因となる肺炎球菌とインフルエンザ菌の耐性菌が1990年代半ばから急速に増え、治りにくい重症例も目立つ。
急性中耳炎は、鼓膜の奥の空洞部分にある中耳に、細菌やウイルスが入り炎症を起こす。
鼓膜が腫れ、耳の痛みや発熱などを伴うことが多い。
子どもは、大人に比べて耳管が短く水平なため、病原体を含んだ鼻水が中耳に入りやすく、中耳炎を起こしやすい。
東北大講師(感染制御・検査診断学)の矢野寿一さんらが2001~10年に、宮城県内の耳鼻咽喉科の診療所40施設を受診した患者約3万1600人から採取した肺炎球菌の耐性菌を調べた。
0~2歳児が最多の77%で、3~5歳が62%と続いた。
急性中耳炎をこじらせる子どもの増加を示すデータもある。
東北労災病院(仙台市)耳鼻咽喉科・小児科に急性中耳炎で入院した5歳以下は、90年代は年に数十人だったが、2000年代には200人を超えた。
矢野さんは「免疫力の低い子どもが耐性菌に感染し、重症化した」とみる。
矢野さんが05年春に診た3歳の女児は、肺炎球菌の耐性菌による急性中耳炎を発症していた。
38度を超える高熱で、小児科で2種類の抗菌薬を出されたがよくならなかった。
2日後に別の小児科で別の種類の抗菌薬を出されたが改善せず、右耳の後ろは赤く腫れ上がった。
翌日耳鼻科で、急性中耳炎と診断され、仙台市内の病院に入院した。
肺炎球菌による中耳炎は重症化しやすく、女児も耳の後ろに膿(うみ)がたまって腫れていた。
矢野さんは、耳の後ろを切開し膿を出し、この耐性菌に効果がある抗菌薬を点滴した。熱は下がり鼓膜の腫れも治まった女児は、10日後に退院した。
耐性菌増加の背景には、小児の急性中耳炎に対する抗菌薬の不適切な処方がある。
日本耳科学会などが作成した指針でも、軽症は抗菌薬を処方せず、3日間改善しなければ処方することが盛り込まれている。
急性中耳炎とウイルス感染との関係も注目されている。子どもの中耳炎の4割以上は、RSウイルスやアデノウイルスなどが原因との報告もある。
矢野さんは「ウイルスによる中耳炎の多くは軽症であり、安易な抗菌薬の投与は不要だ」と話す。
(2012年12月27日 読売新聞)
耳鼻科で見てもらうときには、この記事を良く読んでから出かけて下さいね。
そして、先生とよく話し合って下さいね。
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