こんにちは 柴田です。
風邪が流行っています。まだまだこれからです。十分に御自愛下さいね。
母乳は「天然のワクチン」
「絶対に風邪をひいてはいけない」。
今年3月初めに長女を産んだ埼玉県内に住む母親(37)は、そう考えていた。
母乳で育てているため、風邪をひくと母乳から子どもにうつるのではないか、と心配だったからだ。
不安がどうしても拭えず、出産の10日余り後に、昭和大病院(東京都品川区)の母乳育児相談外来を訪れた。
小児科准教授の水野克己さんから、
「風邪は母乳から感染しない」
との説明を受け、胸をなで下ろした。
水野さんによると、母乳で育児をする母親の中には
「インフルエンザに感染した時にも母乳を与えて大丈夫なのか」
と悩む人も少なくない。だが、授乳の際に気をつける必要がある病原体は限られている。
既に感染している母親の母乳に病原体が潜み、子どもに感染・発症させる恐れがあるのは、免疫細胞を壊して免疫機能を低下させていくエイズウイルス(HIV)と、白血病や歩行障害などを引き起こすヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV―1)の2種類だ。
HIVは完全に人工乳へと切り替えることが推奨されているが、HTLV―1については、見解が分かれている。
母乳を与える期間を満3か月までの短期間に限定し、その後、人工乳に切り替える方法で、感染率は3%程度に抑えられたとの報告がある。
人工乳のみで育てた場合でも感染率は約3%とされ、途中まで母乳で育てた場合と変わらない。
3%の感染例は、子宮内や産道内で感染した可能性が考えられているためだ。
また、24時間以上凍結させるとウイルスの感染力がなくなるため、凍結母乳による授乳も可能だ。
ただ、搾乳後に冷凍し、授乳する時には解凍するなど、母親の負担も少なくない。
このため国などは、授乳方法の説明を十分受けた上で、子どもの健康状態や家庭環境などに応じて授乳方法を選択するよう求めている。
これら一部の病気を除けば、母乳を与えることには様々な利点がある。
日本人の母親107人を対象にした研究によると、出産後1~10日で得られた母乳の中には、個人差はあるものの、病原性大腸菌やロタウイルス、百日ぜきなど、腸管や呼吸器の感染症への免疫を持つ抗体が含まれていた。
母乳は、子どもの感染予防や重症化を防ぐ効果が期待できるのだ。
水野さんも「母乳は、母親を通して様々な病原体の免疫が得られる『天然のワクチン』。
ごく限られた状況を除けば、母乳による授乳を勧めたい」と話す。
(2012年12月6日3時1分 読売新聞)
母乳育児のママは、食べるものに注意して、美味しいおっぱいを作って下さいね。
