無条件の愛
おはようございます 柴田です。
喜劇王チャップリンの母親の事を書いた本を読みました。感動の涙が溢れたのでご紹介します。
チャップリンは、1889年ロンドンで、父チャールズ・チャップリンと母ハンナ・ヒルとの間に生まれました。
父はミュージックホールの歌手、母もまた踊り子として生計を立てていました。2人とも人気も実力もあったので比較的裕福に暮らしていました。
しかし、チャップリンが生まれて1年後の1890年、父チャールズがアルコール中毒になり、結局、両親は離婚。母ハンナは息子のシドニーとチャーリーの2人を育てることとなります。
母がまだ健康だったこの頃、ミュージックホールで歌手として働く彼女の収入は、生活を支えてゆくのに問題のない額で、3人はつつましくも幸せな日々をおくります。
しかし、1894年、母は心労と肉体の疲労のために声が出なくなり、母が失業し、家族は貧窮生活に陥ってしまいます。
その後、母が精神的に破綻、チャールズは兄と共に孤児院にひきとられてゆくのでした。
ある時、その孤児院で、「タムシ」が流行しました。そして、チャップリンも、その「タムシ」に感染してしまったのです。
「タムシ」に感染した子供達は、隔離病舎に移され、丸坊主にされてヨードチンキを塗られます。
そんな時に、ハンナがその隔離病舎に面会に来てくれました。チャップリンは、自分のそんな姿が恥ずかしくてたまらなかったのです。
看護婦がハンナに、こう言いました。
「汚い顔をしていますが、勘弁してあげて下さいね」
すると、ハンナは、大笑いしながら抱きしめてキスをして、チャップリンに言いました。
「どんなに汚くても良いわよ。あなたは、本当に可愛いんだから」
感染力の強い伝染病にかかっているのに、何のためらいもなく、抱きしめてキスをしたハンナ。
「どんなあなたでもいい。本当に可愛い」といったハンナ。
ハンナは、子どもの存在自体を心から慈しみ愛するという「無条件の愛」を持った母親だったのです。
貧乏のどん底にあり、自分の身体も病気に苛まれている過酷な時に、伝染病に冒されて悲惨な姿をさらしている息子を抱きしめて、
「たとえ、他の人があなたを軽蔑の目で見ているとしても、それでも、あなたはとても可愛い。わたしはいつでもあなたを愛している」
そんな「無条件の愛」を子どもに伝えられるハンナ。
そんな母親の大きな愛情があったからこそ、世界中の人たちが笑い、涙を流す映画が作れたのですね。
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