今年も暑い夏がやってきた。

暑い夏が来ると思い出すのは・・・3年前のこと。


仕事場でのストレスから、ある日突然片耳が聴こえなくなり、やがては、外に出ることができなくなった夏。

耳の症状しか出ていない時、仕事に行く前、暑い暑い中、病院に通ったっけ。
聴力検査を何度しても、片耳が聴こえにくくなっていて、そのうち目まいがひどくなった。

何をしていてもグルグル回っている感じがして・・・。

仕事はもう出来ない状況になりました・・・。

これから忙しくなるという渦中だったし、契約途中だったけど、謝って休業させてもらうしかなかった。


そうこうしているうち、以前にもなったことがある、「嫌な感じ」がやって来ていることに気づき始めた。

そう、人前に、外に出ると発作的に不安感が襲って来るという、あの病気。


そして一歩も外に出られなくなりました。



暑い暑い夏の日、私はじっと家にいて、高校野球を最初から最後まで見ていました。

そのうち、甲子園のネット裏に、いつも同じ人がいることに気づく。

有名な「ラガーさん」という人で、いつもラガーシャツを着て、必ずネット裏に毎日座っている。
春の選抜の時も夏も必ず。

ラガーシャツも、試合ごとに着替えていたりする。


毎日全試合を見ていたら、そんなことにも気づいてちょっとおかしかった。


高校野球を見ていると、外に出られない私の分まで球児たちが頑張ってくれている気がした。

私も少し頑張ってみよう・・・


少しずつ、近所のスーパーに行ってみる。

怖くてバクバクする。


いつか普通に歩ける日が来るのかな?外を歩いているみんなみたいに・・・。
そう思うと、普通に外を歩ける日が来るのは途方もなく遠い先のような気がしたけれど。

とりあえず、「練習」するしかないんだ・・・。


そう思って、近所のスーパー、図書館に少しずつ出かけてみるようになった。

最初は付き添ってもらいながら・・・でもやがて勇気を出して一人で外に出始める。


そんな私にとってすごく大きな力となったのは、「美味しいものを食べる」ことへの執着でした(笑)。

どうしても食べたいトンカツがあって(笑)・・・。

その思いが怖さを超越して、梅田まで出かけて、念願のトンカツを!
何と美味しかったことでしょうか。あの味は一生忘れないでしょう。

そしてこれがすごく大きな自信となりました(*^^)v

私、梅田まで行けたやん!って。


っていうか、私の食への執着って(^_^;)・・・という感じでしたが。

でも、それに助けられたのです。



そんなこんなの色んな出来事を経て、あれから3回目の夏。

暑い夏が来ると、思い出さずにはいられない。


辛かったなあ・・・あの夏は。

でも、あそこから、ここまで来れたんだよ。

そう思い返す、今年も・・・。


転んだとしても、人は必ず立ち上がれるし前を向いて歩ける日が来る。
人間ってそういうものなんだ。
どんなことがあっても、諦めなければ前を向ける。

私は夏になるといつもそう思うのです。