
筆者は、2018年にハウスメーカーで、延床面積32坪の家を建てました。夫婦と3人の子ども(小学生~高校生)の5人家族です。
家を建てるにあたって、家族5人がそろっても窮屈に感じない、広々したリビングにしたいと思っていました。
しかし、選んだ土地は、住宅が密集した、南北に細長の土地。1階にリビングをつくると、どうしても日当たりや広さが限られます。そこで2階リビングの間取りを選択。さらに勾配天井を採用し、天井高を高くしました。
勾配天井になっているのは、約22畳あるLDKのうちの13畳ほど(上の図の黄色い部分)。屋根の形状に合わせた、大きな三角形の勾配天井です。いちばん高い部分の天井高は370㎝あります。その結果、家族全員がリビングにそろっていても、広々と感じる空間ができました。
しかし、暮らしてみると勾配天井のLDKにしたことで、デメリットもありました。詳しくレポートします。
「勾配天井+大きな窓」で暑さ寒さに悩む羽目に
リビングは南西側にあるバルコニーに面しています。ここには、大きな窓もつくりました。ほかの方角は1mほど先に隣家が建っている状況。ここ以外の場所から光を取り入れることが難しいからです。
午後からの日当たりがよく、冬はとても暖かいです。室内干しした洗濯物もよく乾きます。しかし、夏はものすごく暑くなります。冬の朝も冷え込みます。
もちろん冷暖房を使いますが、効きづらいなと感じることも。勾配天井で体積が大きく、エアコンの効率も悪くなるのだと思います。
家を建てる際、断熱性能には、とくにこだわりませんでした。そのため、窓や屋根、外壁からの熱も伝わりやすいのかもしれません。勾配天井の部分は、屋根裏もないのでなおさらです。
対策として、掃き出し窓の外側にはシェード(リクシルのスタイルシェード)、内側には内窓(リクシルのインプラス)を設置。手間もお金もかかりました。
エアコンもう1台追加で痛い出費。工事も大変だった
2階LDKには、当初はエアコンを1台しか設置していませんでした。しかし、暑い真夏の午後は、エアコンから遠いキッチンやダイニングのあたりが、なかなか冷えず…。冬の朝も、LDK全体が暖まるまで時間がかかります。
そのため、LDKに、エアコンをもう1台追加したくなりました。ですが、エアコン用のコンセントが2階に1つしかなく、コンセントの増設工事が必要に。
ところが、「勾配天井で屋根裏がほとんどないため、配線を隠しながらのコンセント増設ができない」と、言われてしまいました。
その後、キッチン上にわずかな屋根裏があることがわかり、そこを利用してコンセントをなんとか増設することができました。
しかし、狭い屋根裏だったので、工事がすごく大変そうでした。痛い出費も発生…。
天井のダウンライト照明も、距離が遠くて暗く感じる
LDKの天井には、ダウンライトを埋め込みました。広々とした空間にするために、照明はすっきりとしたダウンライトがいいなと思ったからです。
しかし、いざ暮らしてみると、手元が暗く見えてしまいます。高い場所に埋め込まれていて、手元まで距離があるせいかもしれません。
昼間、暑さ対策で、シェードを下ろしたり日よけシートを窓にはったりした状態だと、なおさら暗く感じます。勉強やパソコン作業の際に、照明がもう少し明るかったらいいな、と思うことがあります。
しかも、こんなに高い位置にあるLEDのダウンライト。普通の脚立ではとても手が届きません。交換の際にものすごい費用がかかりそうで今から不安です。
明るくて広く感じられるリビングには満足
とはいえ、日当たりがよい22畳のLDKは、明るく広く感じられて満足しています。冬の午後は本当に日当たりがよくてぽかぽかです。
しかし、もう少し天井高は低くてもよかったかも。そうすれば、冷暖房効率も少しましになったかなと想像しています。
そして、断熱性能や照明計画にもこだわれば、さらに快適になっていたと思います。それに、天井に見せ梁、シーリングファンなどを加えて、おしゃれな雰囲気にする方法もあったと、今さらながら感じています。
東島由樹
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