〈前回の続き〉
先月24日までやっていた『西洋絵画400年の旅』、食指の動いた絵画は5点あり、3つまで感想を書いた。あと2つ。
だが正確を期すと、別の意味で引っかったのがさらに3点。鑑賞録ではこれらにも触れねばならず、つまり先は長い。
韓国映画『白頭山大噴火』の感想文も書かにゃならんし。ここいらで、美術館からいったん外へ出てみよう。
市民もしくは土地勘のある向きには釈迦に説法じゃあるが、京都市美術館のある岡崎地区は市中でも高級住宅街とされている。ただし、東京の田園調布や成城・松涛、名古屋の東山地区、福岡の平尾などと異なり、岡崎はだだっ広い。
美術館の北側は平安神宮、東は動物園から南禅寺、粟田口〜比叡・琵琶湖方面。西は国立近代美術館に勧業館と、やたらスペースを要する施設が多く、遮るものが無い。
いきおい道幅も広く感じられ、いつ行っても風が吹き抜ける感じ。それも工場や倉庫とは真逆の、文化的施設群だからいっそう風薫るのである。
京都というと町家をはじめとする、悪くいえばちまちました商家/住宅のイメージあるが、岡崎あたりはどどーんと広い。この点、京都市内でも随一だろう。
大きいのは「水」の存在で、白川〜琵琶湖疏水に至る流れと溜り。これが美術館の南側を貫いている。あの吹き抜ける感じは場所の広さもさることながら、川べりだから。
※京都市美術館の南側。
こんな川べりに、オープンテラスのきっちゃ店があったり、なかったり。←ある
岡崎の高級住宅地ぶりというのは、少し入った南禅寺界隈の別荘群を別にすれば、マンションが表だっているような気がする。アムロちゃん家だってそうでしょう?
※いっぽう、先週の安田記念で久しぶりにG1を勝った武豊ん家はたしか一戸建。
田園調布や成城、平尾あるいは六麓荘と、この点異なり面白い。
有名人の自宅もあるハイソな岡崎地区はそして、自分のような貧民にも趣深く、卑近な例だと喫煙所。美術館の近くには喫煙所が3箇所あって、紫煙を食わなきゃたちまち呼吸困難に陥る自分はあらかじめ、それらの在り処を調べた上で同地に赴いた。ロームシアターのはわざわざ3階に上がらんとアカンからスルー。平安神宮公衆トイレ前のはついに見つけられず(廃止されたのか?)、第3の、美術館東側つまり岡崎通り沿い・動物園を前にしたところの喫煙所へ。
そこがですね、生垣に囲まれ和テイストの、何とも趣深い喫煙所でしたのよ。ん〜京都♪
3人か4人入れるくらいの小さなスペースだが、なにあんなとこ、どうせ誰も来やしない。東京や大阪みたく人間山盛り押し合い圧し合い、煙モクモクなんてことは一切ない。たま〜にオジさん、あるいは若いお姉さんが立ち寄るくらいでゆっくりまったり阿片窟。癈人となるに丁度よい佇まいであった。
春昼や 煙仇なす叢雲を 湛えてもなお 風の岡崎
わざわざ作ったわけじゃない。その辺にある枝で組んだだけの喫煙所は周囲と合和し野趣溢れ、要はセント・アンドリュースなのである。海沿いの、ブッシュぼうぼうただの野っぱらが実は全英オープンのコースというあの奥深さ。
そしてグレート・ブリテンと京都はけっこう似ている。どちらも古い歴史を持ち、且つ皮肉屋(笑)。
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音は、岡崎の風に合うこの曲。最近アマンダ・サイフリッド(映画『マンマ・ミーア』のあの女の子)が米国の夜の番組で、ダルシマー弾きつつ歌ってました。
◆ジョニ・ミッチェル ー カリフォルニア
※アマンダちゃんのはUrlだけ貼っときます。
https://youtube.com/shorts/EhN7lt3CmGU?si=C9-B1nldDbQwoEq8
そういえば、ブライアン・ジョーンズも弾いてましたねダルシマー。いや英国的には。
〈続く〉
















