今日の新聞のお悔やみ欄にマリア・シュナイダーの名前がありました。
彼女はフランス人の女優で、代表作には『ラストタンゴインパリ』があります。
マーロン・ブランドと共演した作品で、1972年公開当時は猥褻すぎると、かなり問題になったそうです。
私はこの作品を20歳くらいの年にビデオで観ました。私にとってもこの作品の中のセックスシーンは、過激でした。
でも当時からベルナルド・ベルトリッチ監督が好きで、フランス映画が大好きでした。
私がまだ子供すぎて、内容があまり理解できなくても、ベルトリッチが醸し出す香りに惹かれていました。
そしておいぶれた中年男役のマーロン・ブランドの演技に心を奪われました。
この頃1980年代はまだまだアナログな時代で、情報は少なく自分の好きなエッセンスを持った作品を探すのは、ある種冒険でした。
映画館にもよく足を運び、今日の作品は当たり!今日は外れ!など、時間やお金が無駄だとは、全く思いませんでした。
そして本当に心惹かれた作品に出会えた時の感動は、好きな人と相思相愛になった感覚と似ている感情が溢れます。
そんな感覚を今の若い人達にも味わってもらいたいものです。
冒険を恐れ、リスクを恐れ安定を望んでいれば、可能性の芽は咲くどころか気が付かずに一生を終えてしまう可能性があります。
何かを得ようとする時には、勇気が必要です。ほんのちょっとジャンプするだけで、視野が広がります。
好奇心、それが人生を充実に導くエッセンスのひとつです。
『ラストタンゴインパリ』は、正にそんな作品でした。
マリア・シュナイダーのご冥福を祈ります。