先日、結婚式の司会をされている方からこんなメールをいただきました。
司会業を始めたばかりの方からなのですが、辛らつなメールでした。
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今、司会という職を辞めようかどうしようか迷っておりまして、
ブライダル業界に詳しいdapandaさんにメッセージ送らせて頂く運びとなりました。
もし宜しかったら、目を通して頂けますと幸いです。
これからコロナや不景気、少子化や婚姻数減少など、
目を背けることができない社会問題もありますし、
結婚式という文化も減っていくのだと思っています。
そうした社会的な要素もさることながら、
辞めようと思っている要因として、ギャラの低さがあります。
ご存知の通り、打合せ、本番の2日合わせて交通費込みのギャラです。
今は15,000円でちょっと遠方に行けば、手元に残るのはわずかです。
今は新人だから我慢するというレベルではなく、
ベテランになっても20,000円もいかないくらいだというお話です。
時給換算すると最低賃金下回ることは明白ですし貯金しようと思ってもままならないです。
主人がいるのですが、初めてギャラの話をしたところ、
目を見開いて「なんだそれ!?ボランティアか?」と、かなり驚いていたようで、
そんな仕事にもならんような事続けても先ないぞ、と一蹴されてしまいました。
私の気持ちとしては、さすがに交通費で3分の1飛んでいくようなことは続けられないし、
これからの時代背景も考えると、続けても先がないな、と思い始めています。
普通のOLでは得られないような経験だとか満足感などが体験できると言われますが、
やはり報酬は大事な事だと思いますし、満足感などは続ける理由にはならないなと考えます。
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フリーの立場でこれから結婚式場に司会者としてして働くという形であれば、
今結婚式場に新しく参入するメリットは全くと言っていいほどないです、
どこの会場に行ってもお金もそうですが得られる経験値も少ないので、
何か活路を見言い出そうとして司会を始めたのでなければやめた方がいいです。
そうお返事しました。
いま結婚式場にフリーという立場で入って得られるものは、
何かの童話みたいですが、わずかばかりのギャラとわずかばかりの経験値だけなのです。
会場に入る結婚式の外部スタッフさんは司会者さんもカメラマンも、
何もかもデフレで値段が破格に安いです。
5年前から逆のジャックと豆の木のようにグングン下がっています、
新郎新婦さんはたくさんお金を払っていますが、儲かっているのは会場+首脳陣だけです。
これからもっともっと大変になるかと思います。
今年の秋ぐらいまでは結婚式は順調に増えますが、秋をピークに減り続けるでしょう。
2024年以降は過酷な年になることがすでに予想されています。
その時にどこをカットするかといえばフリーの業務提携スタッフとそのギャラです。
相談をいただいた司会者さんが入られている会場だけでなく全国どの結婚式場も、
フリーとしての業務提携として入っている司会者さん、ヘアメイクさん、
カメラマンなどは同じような低ギャラで働いています。
カメラマンでいうと撮影だけでなく撮影と編集機材は自分持ち、
画像編集、セレクト、交通費など込みで、2万円という所もたくさんあります。
実はカメラマンの方が上記の司会者さんよりはるかに低時給で、
時給に換算すると200円から300円ぐらいです。
会場は新郎新婦さんから30万円取っていて、カメラマンに2万円、アルバムに1万円、
27万円の儲けで、会場にマージンとして50%の13.5万円という構図です。
何にもしないで会場は儲かるので、カメラマンの規制を全力で頑張ってしまいますよね。
「あれ? アルバム高くない? 15万円で見積もりされたけれど…」
と思った人もいると思いますが、
最近10万円から15万円のアルバムが見積もりとかに入っていて、
「その金額なら満足!」と思っている人も多いですが、
そのアルバムには挙式〜披露宴の最低限の撮影しかないのです。
それは打ち合わせが始まる3ヶ月前ぐらいにならないとその正体はわかりません。
結果的にヘアメイクとか、各卓撮影とか、集合写真とかカット数とか追加していって、
最終的に25万円から30万円になってしまうというずるい売り方をしてきます。
そんな新郎新婦さんを釣ってオプションを追加していくセールスが流行っています、
ですので30万円を例で記載してみました。
まあそれはさておき、低ギャラでミスなく失礼なく完璧に笑顔でを、
当たり前のように要求されるのが結婚式の業務提携スタッフです。
既存のカメラマンでもその大変なわりの対価の低さに離れていって、
今はプロカメラマンと呼べる人は会場提携カメラマンではごくわずかとなりました、
言うなればツチノコレベルです。
気軽なアルバイト感覚で時給1,200円で働いていたりする、
普段はサラリーマンの方が副業で行われているのをよく見ます。
これから能力のある司会者さん、ヘアメイクさんも対価に見合わず離れて行くと思います。
そしてあまり経験のない方が残っていき、
またやめてというスパイラルが繰り返されるわけです。
ちなみに僕は今提携している会場はありません。
かつては20件ぐらいありましたが新郎新婦さんを主体に置いていない会場だったり、
上記の様にないがしろにして利益重視の会場になってしまったので、
きっぱりとサヨナラをしてきました。
やはり新郎新婦さんが主体で低コストで色々な事をかなえてあげたいの一心です。
モチベーションは人ぞれぞれですが、
今フリーとしての業務提携をしているベテランスタッフは、
新郎新婦さんやゲストの皆様の幸せに携われるという一念だけだと思います。
今はブログから出会ったり昔撮影させていただいた新郎新婦さんからのご紹介などで、
お客さんから直接、結婚式やフォトウエディング、
前撮りの撮影をたくさんいただいていますが、
それでもコロナ前よりは減っていますね、会場の規制が厳しくなったのもあると思います。
「スタッフの給料とかの問題を書かれても新郎新婦には関係ないし」
と思った方もいると思いますが、
新郎新婦さんに直接関係があることだったりします。
・全スタッフのクオリティの低レベル化
・売上げ至上主義となり新郎新婦さんを売上げの道具としてしか見なくなる結婚式場化
・結婚式に自由度が全くなくなり、ペーパーアイテム1枚も持ち込めなくなる現状
結婚式場が変わらなければ被害に遭うのは新郎新婦さんです。
結婚式場に支払う値段は高いのに、
品質は最低という結婚式場が量産される可能性があるのです。
いえ、すでに量産されているかもしれません。
「結婚式に価値を見いだせなくなりました」
結婚式場選びを30箇所一緒に行って新郎新婦さんが僕にいった結論です、
その新郎新婦さんは2020年3月に結婚式を予定していましたが、
コロナで延期になり結婚式が再び復活してきた、
2022年の秋に一緒に会場選びに行った方でした。
結婚式をやめようと思ったのは結婚式会場のお料理とか雰囲気などではなく、
どの会場も「がっつり新郎新婦さんからお金を取ってやる」
という圧を感じたからだそうです。
悪徳会場ではないところに見学にいったのですがそれでもそういう感じです。
その新郎新婦さんは沖縄の石垣島に新婚旅行とフォトウエディングを兼ねて春に行きます。
「むしろその方が気楽で楽しめていいです」
と安心して笑顔になった花嫁さんが印象的でした。
きっとこれからこういった新郎新婦さんが増えてくると思います。
結婚式場の未来がかかっている2023年、
結婚式場はいったいどう進んで行くのでしょうかね。
新郎新婦さんと列席皆様の笑顔と感動のために邁進してくれればいいのですが。
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お客様に書いていただいた記事のご紹介
撮影させていただいた結婚式の写真は下記からご覧ください、
掲載許可をいただいた新郎新婦さんの結婚式レポートです、2007年から掲載しています。
ゼクシィに掲載をされました
現場フォトグラファーが伝授! スナップ写真の上手なオーダー術
[式当日のスナップ撮影] 残念ショット回避のために心掛けるべきポイント6
今まで22年間2,200組のカップルの結婚式を撮影してきました。
お二人の結婚式、心とダジャレを込めて撮影させていただきます。
よろしければ運営しているwebサイトのご紹介をさせていただいております、
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