こんにちは、STTメソッド創始者
晄 尚徳(ひかり ひさのり)です。

先日、映画「マイケル」を観て、
マイケル・ジャクソンという役から、
降りられなかった人
という話を書きました。
役割を演じることが
悪いわけではありません。
親という役割。
仕事での役割。
人を支える役割。
ちゃんとしている人という役割。
明るい人という役割。
優しい人という役割。
この世界で生きていく以上、
僕たちはいろんな役割を生きています。
でも、苦しくなるのは、
役割を演じていることではなく、
役割から降りられなくなること
なのかもしれません。
では、
役割から降りるには、
何が必要なのでしょうか。
僕はまず、
自分が役割を演じていることに気づく
ことだと思っています。
でも、これがなかなか難しい。
なぜなら、
役割とぴったんこになっている時、
本人はそれを役割だと思っていないからです。
「これが私です」
「私はこういう人です」
「私がちゃんとしないといけないんです」
「私が頑張らないといけないんです」
そう思っている時、
本人の中では、
それは役割ではありません。
自分そのものです。
でも、本当にそうでしょうか。
その、
「こうしなければいけない」
「こうでないといけない」
「ちゃんとしていないといけない」
「迷惑をかけてはいけない」
「人の役に立たなければいけない」
という声は、
本当にあなた自身の声でしょうか。
もしかすると、
昔どこかで聞いた誰かの声が、
今も自分の中で鳴り続けている
のかもしれません。
お母さんの声。
お父さんの声。
先生の声。
昔の上司の声。
家族の声。
世間の声。
言葉として言われたわけではないけれど、
家の中にずっと流れていた空気。
それらが、
いつの間にか自分の中に入り、
まるで自分の声のように、
自分を責め続けていることがあります。
たとえば、
幼少期に
「ちゃんとしなさい」
と何度も言われてきた人は、
大人になってからも、
「ちゃんとしていない私はダメだ」
と自分を責めるかもしれません。
「迷惑をかけるな」
という空気の中で育った人は、
助けてほしい
と言うだけで、
身体が固まるかもしれません。
「人の役に立ちなさい」
という価値観を強く持ってきた人は、
「誰かの役に立っていない自分には価値がない」
と感じてしまうかもしれません。
でも、その声は、
本当に今のあなたの声でしょうか。
それとも、
昔どこかで聞いた誰かの声が、
今もあなたの中で鳴っているのでしょうか。
ここに気づくことが、
役割から降りる最初の入口になります。
「これが私です」
と思っていたものが、
「あれ、これは私そのものではなく、
昔から演じてきた役割なのかもしれない」
に変わるからです。
この瞬間、
ほんの少しだけ隙間ができます。
私そのもの。
と、
私が演じてきた役割。
この二つの間に、
少しだけ距離ができます。
この距離が、
とても大事です。
役割を降りるというのは、
いきなり何かをやめることではありません。
母親をやめることでもありません。
仕事をやめることでもありません。
人を支えることをやめることでもありません。
ただ、
その役割が、
自分のすべてではなかった
と気づくことです。
その声の主を、
悪者にする必要はありません。
お母さんが悪い。
お父さんが悪い。
先生が悪い。
世間が悪い。
そういう話ではありません。
ただ、
これは本当に私の声だったのか
と見てみる。
それだけで、
役割との間に少し隙間が生まれます。
もし今、
ちゃんとしている私を降りられない。
人のためばかりで自分が分からない。
いつも自分を責めてしまう。
なぜか同じパターンを繰り返してしまう。
そんな感覚があるなら、
一度、立ち止まってみてください。
その声は、
本当にあなたの声でしょうか。
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責めるためではありません。
誰かを悪者にするためでもありません。
あなたが、
自分そのものだと思っていた役割から、
少し距離を取るためです。
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