今日はタイトルにある通り、失敗や挫折のお話です。

 

 

人生には多かれ少なかれつきものである「失敗」や「挫折」。

 

 

それが命を懸けて頑張ってきたものであればあるほど、そのショックは大きくなります。

 

 

1.大学院での挫折

 

私は20代の頃、博士号を取得したくて大学院に進学しました。目的意識が強かったため、誰よりも勉学に励んでいましたが、担当教授は放任主義で適切な指導を受けられず、そのまま在学中に担当教員は病気でなくなってしまいます。

 

 

研究はほぼ独学でやっていたようなもので、何のために授業料をはらっているのか馬鹿馬鹿しく感じていました。研究を進めたいが、これ以上進めようがわからない壁にぶつかりました。

 

 

本当にこのまま研究を続けるべきなのか、やめて別の道に進むのがいいのか、これまで積み重ねた時間や努力お金は何になるのか?

 

 

そのため、大学院時代に鬱のような状態に陥り、動けない何も食べれない状態になり、部屋にこもっていた時期がありました。引きこもったのは実質は2週間くらいだったと思いますが、20代の中盤は鬱々としていたと思います。そのようないわゆる「魂の死」を経験しました。

 

 

2.上京と社会人ドクターへの転身

 

「こんな状態で博士学生やってても何も進まない、とりあえず働こう!」と思い立ち、上京します。

 

 

そして、肩書は在学ではあるもの、社会人として働く「社会人ドクター」になります。

 

 

上京してから日雇いバイトしながら就活をし、とある会社で働き、そこからまた転職し、今の会社に至ります。

 

 

今の会社は幸い理解があり、私がドクターを取得できるように応援してくれました。

 

 

そのときまだ授業料が必要だったので、自分が稼いで得たボーナスはそのまま授業料として大学の口座にスライドします。

 

 

当然、ほぼ独学で研究するスタイルは変わらないため、研究の進め方に苦労していました。

 

 

3.会社の理解と技術顧問との出会い

 

そのため、私はあることを決行します。

 

 

私は会社の重役に「会社で取り組んでいる事業を題材に、研究論文を書かせてください」と直談判したのです。

 

 

驚かれましたが、話を受け入れてくださり、研究の題材となる事業と論文指導をしてくれる社内の技術顧問をつけてくれました。

 

 

平日は普通に働き、土日に研究をするという「二足のわらじ」生活となります。大変ではありますが、指導してくれる技術顧問の先生がいることがありがたかったです。

 

 

この技術顧問の先生は、博士号を持ち、学会の副学長でもある方です。また、研究所所長を務めた経歴があり、大学教授と同等の実力をお持ちの、まさにスペシャリストの技術顧問が親身に指導してくださったのです。

 

大学時代には授業料を払っても十分に受けられなかった指導。
それが、社会に出てから会社を通して技術顧問から熱心な研究指導を受けられる――なんとも不思議な人生の巡り合わせでした。


その結果、私の論文は学会誌に掲載され、さらに論文賞までいただくことができたのです。

 

 

4.信念はいかに形成されるのか

 

このように、私の人生には大きな挫折と失敗がありました。

 

 

人生で経験したことない挫折や失敗は、まだ免疫がないため、一番衝撃が大きいものです。私が20代に経験したこともまさにそれで「魂の死」を経験しました。けれど、そのときの経験は、私はあってよかったと感じています。

 

 

なぜなら、そこで、「努力をしても報われない理不尽さ」に対してのある種の「免疫」ができると同時に、「魂の死」から這い上がる「力」、そして、意志を貫く「信念」が、培われたからです。

 

 

もし、私が鬱の状態から這い上がれなければ、今生で、今の景色をみることもできず、自分の環境を恨んだまま、人生を恨んだまま、人生に絶望したまま、死んでいたかも知れません。

 

 

でも、「このままでは何も変わらない、進まない」と思い、おもいきって環境を変え、上京して働きながら、もがきながらも、研究を続けるという夢を決して諦めなかったことが、今につながっています。

 

 

この日々のもがきが、とてつもなく強い「信念」になりました。

 

 

 

もともとはちょっとのことで傷つく豆腐メンタルだった私でしたが、こういった「もがき」を通して、周りからの揺さぶりや自分の失敗にも動じないメンタルが形成されていきました。

 

 

20代の時の経験があったので、

 

・社会で働けること

・ボーナスを享受できること

・勉強ができること

・指導してくれる人がいること

 

これらは、本当に幸せで感謝できることだと身に染みています。

 

 

そして、なんでここまでやれるのか?

 

 

例えば、土日も研究したり、資格勉強したりしているのを、周りからしたら、「偉いね」といってもらったり、「大変じゃない?」といわれることもありますが、

 

 

一言で言ってしまえば、「やりたいからやっている」です。

 

 

それは、「私が選んだ生き方」であり、「人生でやりたいこと」、であり「地球にきた意味」だからです。つまり、死んだときに後悔したくないからやっているのです。

 

 

そして、最終的には、仕事での活動や論文等を通して、社会に還元できる形に遺していきたい、というのがモチベーションになっています。

 

 

長くなってしまいましたが、この挫折以外にも、痛い失敗談があります。またの機会にお話しできたらと思います。

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

haru.