二重敬語とは?「おっしゃられてください」で学ぶ正しい判断と誤解しやすい例 | ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

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プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

今回は、『その敬語、盛りすぎです!』の18ページ、「おっしゃられてください」について。

スタエフ5 おっしゃられてくださいディープ編と合わせてお読みください。

 

 

「二重敬語」と「二重敬語でないもの」の見分け方

『その敬語、盛りすぎです!』の18ページ、「おっしゃられてください」のディープ編として
「二重敬語」と「二重敬語でないもの」をもう少し掘り下げます。
この機会にしっかり定着させましょう。

 

二重敬語は近年なるべく使わないほうがよいとされます。
人によってあるいは業界によって、最上級の敬語として使いたいと考える人もいるかもしれませんが、
一般的には避けられる傾向があります。

「お読みになります」は二重敬語にはあたらない

ひとつの語について同じ種類の敬語を重ねたもののが二重敬語でしたね。

「おっしゃられる」「いらっしゃられる」「お読みになられる」「おかきになられる」はわかりやすい二重敬語です。

 

「お読みになっていらっしゃる」は

「お読みになる」と「いらっしゃる」を「て」でつないだものでしたね。

また、

「お読みになります」

はどうでしょうか。

 

・「お読みになる」(尊敬語)

・「ます」(丁寧語)

このように、異なる種類の敬語の組み合わせなので、二重敬語ではありません。

 

勘違いしやすいポイント

「ご自宅にいらっしゃるお父様にお荷物をお預けになりますか」

このような文を見たとき、
「敬語が多すぎるのでは?」と感じるかもしれません。

分解するとこうなるため
 

・ご自宅:尊敬語(美化語ではない)
・いらっしゃる(尊敬語)
・お父様(尊敬語)

・お荷物(尊敬語)

・お預けになり(尊敬語)
・ますか(丁寧語)

「五重敬語だ!」と思うかもしれません。

ですがこれは、どれも一つの語を尊敬語にしてつないだ文章というだけです。


二重敬語の判断基準は
あくまで、

 ひとつの語に、同じ種類の敬語を重ねているかどうか

ここが判断のポイントです。


ネット情報は意外とあいまい

実はこのあたり、
ネット上には勘違いによる説明も少なくありません。

「敬語が多い=二重敬語」と捉えてしまうと、
本来問題のない表現まで避けてしまうことにもつながります。

基本に立ち返って、

どの語に、どの敬語がかかっているのか

を見ていくことが大切ですね。


他にも

「お読みになります」はどうでしょう。

・尊敬語の「お読みになる」
・丁寧語の「ます」

の組み合わせであって、2重敬語にはなりません。違う種類の敬語を組み合わせているからです。
 

「お荷物をお預けになりますか」のなかには尊敬語が二つありますが、1つずつみていくと
「荷物」に「お」をつけて「お荷物」という尊敬語にして
「預ける」を「お預けになる」という尊敬語にしているだけで、
言葉としてはそれぞれを1回ずつ尊敬語にしているだけです。
これも二重敬語にはなりません。

 

もしもこれが二重敬語になるとすれば「ご自宅にいらっしゃるお父様にお荷物をお預けになりますか」などは、二重どころか五重敬語になってしまいますよね。
そんなことにはなりません。
あくまで、1つの語に同じ種類の敬語を2つ重ねたものが二重敬語です。

ネット上には、こうした勘違いによる間違った記事が思った以上にたくさんあります。気をつけましょう。
 

 

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