長時間のお席のご占有はご遠慮ください | ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

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「長時間のお席のご占有はご遠慮ください」

普通「遠慮する」を使うのは
人に対して言動・行動を控えめにする場合です。
(広辞苑の用例2 「遠慮無しに言うてみよ」)

「おかわりはいかがですか」
「ありがとうございます。遠慮します」


「上がって行かれませんか」
「ありがとうございます。でも時間がないので今日は遠慮します」


以上のような場合でよく使います。

これを参考にして
控えてほしい、やめてほしいという意味であれば
先述の「ご遠慮させていただいております」の例にならい

→◯「長時間のお席のご占有はおやめください」
→◯「長時間のお席のご占有はお控えください」

と言い換えることができます。

ただし、ここでは「長時間のお席の占有はご遠慮ください」
も間違いとは言えません。

それというのも、相手の行動でも「ご遠慮ください」という表現を使う場合があるのです。

それは
「所定の場所以外での喫煙はご遠慮ください」
「歩きタバコはご遠慮ください」

というような場合です。


喫煙の用例は『広辞苑』にも「喫煙はご遠慮ください」と記載されています。
(3)公の秩序を考えて出勤・謁見・祝い事など差し控えること


そもそも「遠慮」は「遠い先のことを慮る」と書き、「遠い先のことまで見通してよく考える」という意味もあります。

「ここで喫煙すると皆さんの迷惑になりそうですよ、賢明なあなたならきっとお分かりですよね」
「歩きタバコはマナー違反ですよ。小さなお子さんのほおをやけどしたらあぶないですよ、そのあたりを慮ってくださいね」
というような意味です。

つまり「公の秩序を考えて」という意味で使う場合があるわけです。

したがって、勉強やおしゃべりで長時間席を独り占めすると、待っている他のお客に迷惑がかかることを思えば、冒頭の用例も間違いとは言えません。

「長時間のお席のご占有はご遠慮ください」



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