やられていますか | ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

貿易サイトから、電話でアンケートの依頼を受けました。

いつもなら「手が離せません」と断っていますが、何となく「アンケートの言葉とはどんな感じかな」と受けてみました。

全体的に、おかしな言葉使いはあまり見られませんでした。しかしそれだけに、ただひとつだけ違和感のある用法が頻出していることが、かえって目立ちました。

それは

「やられていますか」

という言葉。

「事業は何年くらいやられていますか
「当サイトの利用は何年くらいやられていますか
「従業員な何人でやられていますか

「やられる」・・・不穏な響きがありますね。
不法侵入された自宅に帰り「やられた!」
スリに遭い「やられた!」とつい叫んでしまったかのような。

タメ口でいう「どれくらい、やってるの?」を敬語にしているのです。

言葉に書くと「そんな言い方ふつうしませんよ」と思うかもしれませんが、TV番組の対談でも時々「音楽は何年くらいやられているんですか」という用法が見受けられます。
会話では気を許してしまうのでしょうね。

しかし、何度も聞くと、言葉自体に余裕がなく、奇異な印象です。

×「やられていますか」
 ↓  ↓
「なさっていますか」

と言うほうが、品良く、好印象を与えることができます。