「ほど良い敬語」というタイトルをつけてはいますが、正しい敬語を知っておくのと知らないとではやはり差が付きます。
「ほど良い敬語」は「正しい敬語」を知ったうえで、コミュニケーションにおけるバランスの良い言い方や、自分の立ち位置、相手への接し方を考える。そんな言葉です。
例えば、あなたがある著者の本を読んだとしましょう。
あなたは「いい本を読んだ。ためになった」と感謝しています。そして、その著者に会う機会があった。読んだことをぜひとも伝えたい。
どういえばいいでしょう。なんだか恐縮してしまって「●●さんのご本を拝読させていただきました」というケースは多いのです。
けれど、相手も「読んでくれたんだ、ありがとうございます」と思っています。
許可を得て「秘伝の書」を読ませてもらったのではなく、書店で購入して読んだのですから、相手の著者にしてみれば、本当にうれしいのです。
だから、自信を持って「●●さんのご本、拝読しました」と笑顔で伝えればいいのですよ。
そんな場合に「拝読」ということばで、すでに十分な敬意を表現できているということを知っておくと、自信を持って感謝の言葉を伝えられます。
知っている、ということは、「自信を持ってコミュニケーションできる」ということでもあるのです。