「コンプレックス」と聞くと、劣等感を持った、という印象がありますが、
ここで言う「コンプレックス」は、複雑なというような意味合い。
上の写真は2004年夏のパリ・ラデュレのショーウィンドウ。
夏はバカンスへ、というフランス人らしく夏を満喫しようという楽しい色づかい。
この配色は、コンプレックス・ハーモニー(コンプレックス配色)。
オレンジレッドとターコイズブルーという、失敗すれば汚く見えてしまう配色。
自然の中では、光があたっているところは明るく、影の部分は暗いですよね。
それを「ナチュラル・ハーモニー」(ナチュラル配色)といいます。
つまり、オレンジとブラウンの配色やネイビーと赤の配色はこれにあたります。
それが逆になると、ネイビーと赤の配色は水色と赤の配色(キャス・キッド
ソンのバラのモチーフによく使われています)に、水色とブラウン(フォション
のようなフランス菓子のパッケージなどでよく見かけます)の配色になります。
上のラデュレの配色はこちら。
さらには、赤を黄色に変えて水色と組み合わせると、水色とキャメルの配色
になります。
そうなると、ファッションのコーディネートの中にもたくさん登場してきます。
色相環の中の黄色を中心とした色が明るく、その正反対に位置する青紫に
近い色が暗い色です。
ナチュラル・ハーモニーは、ネイビーとのコーディネートは簡単で、ブラウンと
のコーディネートは難しく、秋の雰囲気の配色になってしまいがち、ということ
にも表れています。
つまり、私たちの目には見慣れた配色は自然に感じ、そうでもないと違和感
を覚えるということなんですね。
だから、コンプレックス・カラーも見慣れれば、自然に受け入れてしまえます。
キャス系の色づかいやキャメルと水色などのフレンチシックな色づかいの方
が心地よいと感じる若い人達も増えています。

