想いをカタチにする その2 | いろんな世界、人を知っていく☆ひだまり

いろんな世界、人を知っていく☆ひだまり

~ 心と現実の洞察家ひだまりのブログ ~
 自己洞察をされ始めた方に心で寄り添います。
 今を愉しみながら活きられるように
 絡んだ心の糸をほぐしながら、
 フィードバックしていきます。

  「想いをカタチにする」 その2

 

 祖父の死と同時に私の社会人生活が始まった。

肩パッドが入ったジャケット、タイトスカート、そしてヒールのあるパンプスを身にまとって大人になろうとした自分がいた。

 そのような私の邪魔をする存在が祖父だった。

祖父は気にいらないことがあると、目を吊り上げ、怒鳴り込んでくる人だった。そのような環境で幼少期を過ごした体験が私の心に浸透し、何かに脅え自分の想いや考えを表現するのが苦手だった。しかし、心の根源では、脅える何かに反発する想いと虚しい気持ちを抱いていた。そのことについて、自分について、気づき、知っていく始まりは、子育てに悩み、ひょんなことかがきっかけで、心理学教室の扉を開いた12年後だった。

心理学を通して、人を知り、何かに気づき、自分を育てながら現実が変わっていく、その過程にある心と現実の洞察はとても愉しく、言葉や活字にしていく取り組みが、私の生き甲斐となっている。

 

 「現実は未来からやってくる」という考え方がある。専業主婦である私が心置きなく、心理学教室へ通えるようにと、バブルの恩恵を受け、学ぶ為の費用を貯金できる環境が整っていたのだと想う。

 残業続きの毎日は厳しかったが、母と姉が犬のチコとチャコを連れ、駅からの帰り道、人影が少なくなる場所まで迎えに来てくれ、心細く感じる場所を一緒に歩いた。

 家に帰ると寒い時期には父が、家の外にある小屋へ行き、まきで追い炊きをしながら「湯加減どうやぁ~」と聞いてくれた。まきの火力は強く、ほんのりと木の香りがしたような気がした。

 

 風呂敷包みの証券を背負った用務員さんを地下鉄や道路で見かけ、職場のお手洗いでは、残り少ないトイレットペーパーを新しいトイレットペーパーに重ねまきしながら話しかけてくれたおばさんの笑顔があった。

 その人たちの存在は、周りからひどい仕打ちを受け、へこたりそうな私の心を優しく包み込み背中を押してくれた気がする。

 

 つづく富士山