受講中の色彩文化の講座で見せて
もらった天然の赤。
赤の色素を持つコチニールという虫
から採取された色です。
*写真中央が、乾燥したコチニール
*写真左が、水に浸して約2時間の状態
コロンブスの新大陸発見でメキシコ
から西洋にもたらされたサボテンに
寄生する貝殻虫の色素。
コチニールの鮮明な赤は、中世に
「完璧な赤」と評され、権力や富の
象徴として衣服の色を彩りました。
この鮮やかな赤には「カーマイン」
という色名がつけられています。
貝殻虫は別名臙脂虫(エンジムシ)
とも呼ばれ、「臙脂色」と関係が
あるようです。
日本の伝統あるえんじ色が、中南米
の昆虫の色素から生まれた色だと
考えられるのは、不思議ですね。
コチニール色素は、いちご風味の
食品やハム、かまぼこなど、
現代ではふだん口にする赤の着色
に多く使われています。
スタバのストロベリーフラペチーノ
にも使われていますが、数年前に
アメリカでの使用中止が話題に
なりました。
人工着色料ではなく、天然色素を
使用したはずが、虫が原料なので
菜食主義者から支持を得られ
なかったのが理由のようです。
(ストロベリー味なら、人工着色料でも虫
でもなく、いちごを使えないのかなぁ…?
と思う私。)
また、清涼飲料水やお菓子、医薬品や
口紅などにも使用されているようです。
虫から生まれた赤は、今では身近な
赤になっているんですね…。
☑色彩講師の検定ポイント
『コチニール』
色彩検定1級、カラーコーディネーター
検定2級にルネサンスの新しい色彩と
して記載があります。
『カーマイン』『臙脂』
◆JIS慣用色名に採録されています。
カーマイン:あざやかな赤 4R4/14
えんじ(臙脂): 強い赤 4R4/11

