先日、目に留まった高級ブランドの
ネクタイ売り場。
秩序ある色の変化や色数の豊富さを
見ると、買うつもりがないのについ
お店の中に誘引されてしまうこと
ってありませんか?
豊富な色数がある商品の陳列に
グラデーションを使うと売り場が
きれいに見えてリズム感がでます。
ペンやファイル、タオルやセーター
などの色の展開がある売り場でよく
見られますね。
数ある色の中から選択する行為は、
購買意欲が高まる効果があるように
思いませんか?
ひとつでいいのに、つい色違いで
購入したくなる私です…。
グラデーションとは、
「色を段階的に、リズミカルに変化
させながら配列した多色配色」
つまり、一定の方向に段階的に
色みや色の明暗、濃淡が移行する
ことが必要です。
ただ何となく同系色の濃淡が並んで
いるだけなら、グラデーションとは
言えないんですよね…。
グラデーション配色は、
日本の伝統的な色彩美にも
使われてきました。
例えば、
「暈繝彩色(うんげんさいしき)」と
いう仏画などに見られる彩色法や
襲(かさね)の色目、鎧兜の色模様
など。
どれも、グラデーションを構成する
色や並び順、方向など条件が細かく
定義されていたようです。
また、着物のぼかし染めや自然界の
虹や夕焼け空のように、色の境界が
曖昧でもグラデーションと呼ばれ
ます。![]()
この時期、早起きして見える朝焼け
がとってもきれいですよね…。
人は、連続性のある動きや流れに、
無意識に美しさやリズム、安心感を
感じるのでしょうね…。
もし、同じ色数の並びが無秩序で
あったなら、きっとそうは思わない
のでしょう。
心が動く配色には、正解やルール
がちゃんとあるんですよね…。
☑認定講師の検定ポイント
『グラデーション』
カラーコーディネーター検定2級、
色彩検定3級の内容です。
色相、明度、彩度、トーンの4つの
グラデーションがあります。
『暈繝彩色(うんげんさいしき)』
カラーコーディネーター検定の3級
および2級テキストに記載があり、
中国から伝わった奈良時代を特徴
づける彩色法です。
カラーコーディネーター検定3級と
2級、色彩検定1級に記載があります。
「重ね」は、1枚の衣の表と裏の色の
合わせの配色。
「襲」は、下着から上着へ幾重にも
着装する複数の配色。