いろいろなことを知れば知るほど、「自然療法原理主義」への
道は、遠ざかって行きました。


いろんなジャンルの「〇〇展」に足を運びますと、

第2次世界大戦以降と以前とではガラッと印象が変わります。

陶器にしても絵画にしてもです。


医療の世界では、ペニシリンのデビューが第2次世界大戦中で、

多くの感染症患者が救われたそうです。


マラリア治療も、第2次世界大戦を境に大きな転換期を迎えました。

今でこそマラリアは、熱帯でしか流行しない病気という印象が

ありますが、かつては世界中の悩みの種でした。

そして、戦争のたびに世界的な流行が発生します。


マラリア治療薬の植物資源としてのキナ(アカネ科)は、

枯渇の危機に瀕したことがあったため、植民地政策と同時に

キナのプランテーションを東南アジアに作ることになりました。

そこまではいいのですが、戦争は国と国同士の喧嘩ですので、

原材料のキナの流通が止まるという問題が出てきました。

戦時中ですので、戦火で焼失することもあったと思われます。

植物を原料として、そこから抽出して薬を作るという方法だけでは、

必要な時に手に入らないことがあり、その薬が必要な患者さんを

どうするといった問題が生じました。

そこで、「合成することも考えないとね。」で、合成でマラリア治療薬を

作る研究が加速したと言われています。


人類全体で選択してきて、今ある医療の形になっています。

ペニシリンではないですが、抗生物質でなければ助からなかった

ケースも実際診てきました。

「利用しないように。」という考えに、どうやったら転ぶことができるのか、

不思議です。


ですが、問題が生じていることも確かです。

細菌にもマラリアにも耐性菌問題がありますし、

薬自体にアレルギー反応を起こす人がいたり、

「胃が痛くなるので飲みたくない。」と言って継続できなかったり、

継続しているのになかなか治らなかったり・・・。

代替医療利用枠は、そこを支える手助けができればと思っています。