髪長ママ美和子・カサノバ共和国への新婚旅行⑥
カサノバ共和国大統領夫妻と和やかに語り合った、春日とむと美和子。奥の部屋から大統領の息子と哲也が、楽しげに遊んでいる声が聞こえてきたので、四人は嬉しく思い微笑み合った。そして大統領と美和子は、大統領の息子と哲也を呼ぶべく、息子達がいる部屋に行った。大統領は息子に「ペエトロ、哲也君と楽しげにしてくれて、お母さんも嬉しいわ。でも明日の予定を話し合わなければならないから、お父さん、春日さん達と一緒に話しましょう」。美和子も「哲也も一緒に大統領閣下御一家、お父さんと一緒に話し合いましょう」と哲也に声かけた。すると大統領は「美和子さん、私のこと大統領閣下と呼ばなくて良いわよ!マリアと呼んで!私もあなた達のこと美和子さん哲也君と呼ばせて!」と言った。「恐縮ですが、マリアさんと呼ばせて頂きます。息子さんはピエトロ君で良いかしら?御主人様は何と呼ばせて良いかしら?」「私の夫はアントニオだから、アントニオと呼んで!」と大統領は言った。互いに肩書きでも苗字でも無く、名前で呼び合って欲しいとの大統領の気遣いを、美和子と哲也は嬉しく思った。夫達が待っている部屋に着いた、マリア大統領・ピエトロ・美和子・哲也の四人。アントニオと春日とむは、穏やかな表情で見つめ合っていた。とむはカサノバ共和国でどのような食材が使われているのか?とても興味があり、カサノバの市場に行きたくて仕方が無かった。厚生大臣もしているマリア大統領の夫アントニオは、カサノバ国内の食糧事情に関わっているので、カサノバ国内の食品流通を把握していた。四人は相談し合って、カサノバの中央市場に行くことにした。日本語が話せないアントニオ、カサノバ共和国の公用語イタリア語が話せない春日とむ。英語は堪能だがイタリア語は挨拶しか知らない美和子。日本文化研究家で日本語が堪能なマリア大統領も、通訳として同行する事にした。ピエトロは学校があるので同行出来ないが、哲也は父とむと母美和子、マリア大統領とアントニオ厚生大臣を手伝いたく思い、同行する事にした。次の朝、気持ち良く目覚めた、とむ・美和子・哲也の三人。マリア大統領・アントニオ厚生大臣・ピエトロと六人で、朝食を美味しく食べた。ピエトロは学校があるとは言え、同行出来ない事を深く詫びた。寂しそうな表情になった哲也だが、笑顔で学校へ向かうピエトロを見送った。朝食を食べ終わった五人、カサノバ中央市場に向かった。中央市場に着いた五人、市場は食材を仕入れに来ている人達で賑わっていた。「私達の国は、食べる事を大切にしているのです。小さな国ですが、食材の種類は豊富です」と言ったアントニオ厚生大臣、「見慣れない野菜・果物・肉類・魚類もあって、日本人の私には興味が尽きません。でも`おでんパーティー`に合いそうな野菜や魚類も多いですね。肉類でも`おでんパーティー`に使えそうな物が幾つかあります。」とむは答えた。「そうね、ここで調達できる食材で、美味しそうな`おでん`が作れそうね!」と美和子も言った。マリア大統領は、「`おでん`の食材、この市場で調達できそうだね。でも多くの国民が楽しみにしているので、食材の量は多くなりそうだわ。アントニオ、店の人達困らないかしら?」「マリア、市場の人達は、春日さんの`おでんパーティー`を、とても楽しみにしているのだよ!喜んで協力する!と言ってくれているのだよ」と言ったアントニオ厚生大臣。「そうですよ!大統領、厚生大臣!喜んでやりますよ!」と、市場の人達は声を揃えて笑顔で言った。